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膠原病の主な病気と症状について


膠原病は、細胞間をつないでいる結合組織が、自分の免疫系の働きによって障害を起こす疾患です。自己免疫疾患と呼ばれています。以前は、膠原繊維のトラブルだけがわかっていたましたが、現在では、何らかの結合組織が関係していることわかっています。


病気は、広範囲に広がっているため、現れてくる症状も多様ですが、発熱や関節痛、皮膚の紅班、貧血といった症状は、代表的なものになります。他の病気でも、同様な症状が見られるため、原因を特定する為に専門的な検査が必要になります。


膠原病の主な病気には、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、ベーチェット病、全身性硬化症、皮膚筋炎、血管炎症症候群などがあります。


エリテマトーデスは、初期の段階で、高い熱がでて、関節の痛み、筋肉の痛み、顔や皮膚などに紅班などが現われます。女性に多く見られ、ひどくなってくると、腎不全につながることもあります。


関節リウマチは、初期の段階で、倦怠感や食欲の減退、微熱の継続、全身の痛みなどの症状が現われます。痛みがひどくなるにしたがって、関節部が腫れた状態になり、ひどくなると変形するようになります。


ベーチェット病は、口内や陰部に現われる潰瘍、目に現れるブドウ膜炎などが主な症状です。男性で、特に20代に比較的多く見られます。ひどい場合は、神経に障害を起こすことがあり、麻痺症に至る場合もあります。






 

膠原病の原因 自己免疫疾患 5


膠原病は身体の中の結合組織に炎症の症状が発症する病気です。その種類には、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、リウマチなどがあります。


膠原病はまだはっきりした原因が解明されていないですが、自己免疫疾患といわれ、国の特定疾患に指定されている病気です。


膠原病は、全身の膠原繊維に炎症が起こります。膠原病には骨や関節、筋肉に痛みやこわばりを起こしてしまうリウマチ性疾患や、自分の身体のコラーゲン線維に免疫反応を引き起こす、自己免疫疾患などを持ち合わせている病気の総称です。


コラーゲン線維は細胞と細胞を結んでいる結合組織の成分で、皮膚、関節、筋肉、血管、臓器等の分布してその構造を支えています。


そのため、免疫系の攻撃によって膠原繊維が冒されると、皮膚や関節、筋肉など、全身に様々な症状がおこってきます。


自己免疫疾患とは、本来ならウイルスや細菌などの異物から生体を守るはずの免疫が、自分自身の身体を攻撃してしまう病気になります。


膠原病患者の血液中には、自分の身体の成分に対する自己抗体が多く存在し、また、リンパ球も直接自分の細胞や組織を攻撃すると考えられています。


自己抗体をつくりやすい体質は遺伝することがわかっていて、この素因を持つ人に、感染、過労、妊娠、出産、外傷、日光、など何らかの誘因が加わると膠原病の発症につながるといわれます。


自己免疫疾患は、これまで、原因不明で治療困難な病気とされてきましたが、最新の研究で発症のしくみも少しずつ明らかになり、解決への糸口が見えてきました。

 

膠原病の症状と種類について 5


膠原病は皮膚や関節といった身体の各種を結び付けている結合組織に炎症の症状が発症する病気で、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症など8種の症状があるとされています。


膠原病ではまだはっきりとさいた原因が解明されていないですが、自己免疫疾患といわれ、その多くが国の特定疾患の認定になっています。最新の免疫学の研究の成果から膠原病の発症の仕組みも次第に明らかになってきていて予防や希望をもてるようになってきています。


リウマチは、関節の変形、腫れ、起床時のこわばり等が左右対称にあらわれます。進行すると関節が破壊され、その機能が失われてしまいます。膠原病の中で最も患者数が多く、40歳前後の女性に多発します。


全身性エリテマトーデスは、発熱、関節痛、皮膚の紅斑等があらわれ、特に、両親に蝶が羽を広げたような形の蝶形紅斑が特徴的です。発疹等の皮膚症状は日光にあたるとでやすくなります。腎臓障害をはじめ内臓にも障害がおこりやすく、また、うつなどの精神症状がみられることもあります。リウマチに次いで患者数が多く、20〜30歳代の若い女性に多発します。


強皮症は、内臓や皮膚のコラーゲン線維が硬くなる病気で、冷たい温度にさらされた時などに手指の先が白や紫に変色するレイノー症から起こります。手指の腫れやむくみ、皮膚の硬化の他、傷が治りにくく、壊死、潰瘍をおこしやすい状態になります。食道、腸、肺、腎臓が障害されると、逆流性食道炎、便秘、下痢、咳、高血圧などをおこします。年配の女性に多発します。


多発性筋炎 皮膚筋炎は、全身の筋肉に炎症のおきる病気で、階段の昇降、物を持つ、起立する動きが難しくなります。上まぶたや関節部に紅斑が発生するケースでは、皮膚筋炎、紅斑がない場合は、多発性筋炎と診断されます。子供と40歳以上の中高年女性に多く、中高年の皮膚筋炎で乳がんや胃がん、肺がんを起こしやすくなるので気をつけましょう。


結節性多発動脈炎は、中から細い動脈の壁に炎症が発症し、血流が悪くなる結果、末梢血管障害や腎臓障害などをおこします。発熱、体重減少、倦怠感などの全身症状もみられます。中年男性にやや多い病気です。


シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺などの外分泌器官が冒されて唾液や涙がでにくくなり、食物を飲み込みにくくなったり、目が乾燥して痛んだりします。患者の9割は女性で、40歳代に発病のピークがあります。


混合性結合組織病全身性エリマトーデス、強皮症、多発性筋炎など、いくつかの膠原病の症状が混合しているものをいいます。20〜30歳代の女性に多くみられます。


リウマチ熱の症状は、A群β溶血性連鎖球菌の感染かおこり、咽頭炎、発熱、移動性の関節炎、心臓障害がでてきます。15歳以下に起こりやすく、学童期の検診で予防できるので罹患者は減少傾向にあります。

 

自己免疫疾患と膠原病について 5


自己免疫疾患は、本来であれば自分の身体を細菌やウイルスなどの外敵から守るために身体の中で働いている白血球などの免疫細胞が、反対に自分の身体を攻撃してしまうような状態になっている病気です。


免疫系に何らかのトラブルがあると、自分の身体や細胞を異物のように認識して、リンパ球や抗体をつくることで、攻撃します。


いろいろな説がありますが、最近では、自分の細胞に腸内細菌が感染することで、自己の細胞を誤って攻撃しているということも考えられています。


自己免疫疾患の代表的な病気が膠原病です。膠原病の人の血中には、自己の身体の成分に対する自己抗体が多く存在し、またリンパ球も直接自分の細胞や組織を攻撃すると考えられています。


抗体をつくりやすい体質は遺伝することがわかっています。このような原因を持っている人に、妊娠、出産、感染、外傷、日光、過労、等、何らかの原因が加わると膠原病の発症につながるといわれています。


免疫系の障害は、免疫グロブリンの量や、リンパ球のなかのT細胞やB細胞の数や割合をはかる、あるいはT細胞のなかにあるCD4陽性細胞とCD8陽性細胞の数やバランスをはかること明確になります。


免疫系には、自己を攻撃するリンパ球を胸腺などで取り除く仕組みそなわっていて、自己免疫疾患では、従来、胸腺で排除しきれなかったT細胞がトラブルを起こすと考えられていました。


胸腺外分化T細胞の特長には、胸腺以外の場所で分化する T細胞は胸腺でのみ分化するものと考えられていましたが、新潟大学の安保教授が肝臓で独自に分化するT細胞を発見し、この他にも、腸管や子宮粘膜などで分化するT細胞がみつかっています。


こうした発見から、リンパ球がNK細胞〜胸腺外分化T細胞〜胸腺由来T細胞の順に進化したことが明らかになりました。


生命の進化は何十億年にもわたって長い時間をかけて最善の状態へと進んでいきます。膠原病などを代表とする自己免疫疾患も、細胞内感染から考える(いろいろな説がありますが)と疾患ではなく正常な反応とも言えます。


問題は、腸内に常在しているはずの細菌群がどうして体内に入るようになったのか?その原因の部分を改善させていくことが膠原病などの自己免疫疾患の改善につながります。


腸内の温度よりも低い飲食物を控えるようにする、人の遺伝子に合わないような(食性に合わない)食べ物は摂らないようにする、本来の呼吸器官である鼻呼吸を意識するようにする、こうした些細なことが大切になってきます。

 

全身性エリテマトーデスの症状について 5


全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫疾患と呼ばれる病気です。自己免疫疾患は自分の免疫細胞が自分の身体を攻撃してしまう疾患です。


全身性エリテマトーデスは、膠原病の系統になり、難病指定をされていますが、発症原因についてまだハッキリとしたことはわかっていません。


全身性エリテマトーデスの症状の主症状としては、疲労感や発熱、体重が減少してくるなどの全身に広がる症状が長期にわたり続きます。関節炎を伴うことが多いようです。


見た目の症状としては、鼻から両頬にわたって広がっている発疹です。爪周囲の紅斑、首や顔の辺りから全身に広がるドーナッツ型の円盤状紅斑が一緒にあらわれることがあります。


その他の症状として、痛みがない口内炎を起こしたりします。冷たい水に指をつけると指が白紫赤に変わっていくレイノー症状を現す人が約50パーセントほどいるようです。


全身性エリテマトーデスのこうした症状は、外で紫外線の刺激を受けた時などをきっかけとしてでてくることが多いようです。でてくる主症状や、病気の進行速度や病気の重さなどは一人一人違ってきます。


皮膚や全身の関節、肺、腎臓、脳、神経、血管といった多種の臓器が同時に悪くなることがあります。障害される臓器の数も一人ひとり異なり、また臓器障害のない軽症の人もいます。


全身性エリテマトーデスで注意すべき点を上げると、病気を悪化させるような心身のストレス、寒さ、日光、感染などはできるだけ避けるようにしましょう。


この病気に罹りやすい体質はあるようですが、全身性エリテマトーデスそのものは遺伝的な要因あまり関係ないといわれています。エリテマトーデスを含めて他の膠原病では細胞内感染が関係しているようです。


西原先生の本などが参考になります。

 

膠原病記事一覧

  • 膠原病の主な病気と症状について
  • 膠原病の原因 自己免疫疾患 5
  • 膠原病の症状と種類について 5
  • 自己免疫疾患と膠原病について 5
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