病気と症状 治療 原因 予防の辞典 > 胃下垂
胃下垂の原因である糖反射と便秘を予防する為に
砂糖が胃に入ってくると、糖反射によって胃腸のぜん動が悪くなります。砂糖は、弛緩作用が著しく強い事から、胃の中に砂糖が入ってくると胃腸を動かす筋肉がしばらく動かなくなってしまいます。
アメ玉一個分程度の糖の作用で、胃のぜん動運動が、凡そ1時間もの間、動かなくなると言われています。食事の前に甘いものを口にした場合、食べ物が胃に入ってきても、しばらく胃が動きません。
胃が働かない間に胃の内容物は、胃液を吸収して重くなるので、胃が垂れ下がってしまいます。これが胃下垂を起こす仕組みの一つです。
胃のぜん動運動が弱くなると、便秘傾向が強まります。便意は、食後に胃が動き始めた反射で、大腸のぜん動運動が生じる事によって起こります。
胃の筋肉が緩んで状態で、胃がぜん動運動をしないと、胃、大腸反射が起こりません。それが便秘につながります。便秘に悩む女性が多いのは、甘いものを食べ過ぎて、胃の筋肉がが緩んでいることが大いに関係しています。
現代人は、甘いもののとり過ぎと、過度なストレスとの両方からの影響が特に強いと言われています。
一般の便秘薬は、大腸粘膜を化学的に刺激して軽い下痢を起こして、排便をおこしています。長期にわたる便秘薬の使用は、大腸粘膜を傷つけ、薬の副作用から孔を開けてしまう事もあるので注意が必要です。
便秘を根本的に治すには、胃のぜん動運動を取り戻して、胃、大腸反射が起こるようにすることが大切です。
胃下垂の症状と改善法について
胃下垂は、胃全体が異常に下がっている状態のことをいいます。胃下垂がひどくなるとへその辺りまで胃が下がってくることがあります。
日本人のおよそ30パーセントほどが胃下垂を持っているいるといわれています。ただし、胃下垂であっても胃の働きが正常であれば、特に病気というわけではありません。
胃下垂は、上腹部の左右の肋骨の間が狭い状態にあり、体幹の細長い体型の人に多く見られます。女性に多く見られます。
体質に深く関係していている症状で、胃腸、肝臓、胆嚢、腎臓、心臓などのすべての臓器が下降しているわけではありません。
胃下垂で見られる症状には、胃の痛みや、膨満感、食後のむかつき、食欲不振、精神疲労、腰痛、ゲップや吐き気、便秘などの便通異常などがあります。
食べた物が胃の中に残り消化不良になりやすくなります。胃の働きの低下から栄養吸収がうまくいかず、代謝がわるくなることから身体全体にいろいろな弊害が起こることがあります。
神経質で、細かいことを気にする人が多い傾向があります。神経症、あるいは神経症的と思われる人で、社会的な葛藤や家庭的な葛藤のようようなことが影響して神経症になっていることが多いものです。
こうしたパーソナリティを持っていると、胃下垂に胃アトニーになりやすく、また、胃炎を併発していると、いろいろな症状をあらわすようになります。
胃下垂の改善法としては、まずは食べ過ぎや飲みすぎには十分に注意をし、過労、ストレスを避け、適度な運動や栄養バランスのいい食事、睡眠をシッカリとった上で精神的な安定感やリラックス感を整えることが大切です。
特に精神的ストレスの働きが、胃下垂の症状と深く関係しているため、自分にあったリラックス法や精神のコントロール法、イメージトレーニングなどを取り入れることも胃下垂を改善するためにも必要です。
胃下垂の症状と原因について
胃下垂は、立ったままの姿勢でいると、胃が伸びきってしまし、重力の作用で垂れ下がるようになり、胃が骨盤の方へと垂れ下がっている状態になります。
この病気は、多くの場合、先天的に持っている人が多く、特に目だった症状もありません。ただ、胃下垂が悪くなり胃アトニーへと進むといろいろな症状が現れてきます。
胃下垂の症状を上げると、胃の痛みやもたれ、張り、食欲不振、吐き気、ゲップ、飽満感、下腹部が膨らみ、 頭痛、めまい、耳鳴り、冷え、肩こり等です。
胃下垂の症状がでていると、ほんの些細なことから、胃の機能が低下しやすいのは確かなことです。
胃下垂を持っている人は、性格的に神経質な人が多く、胃が弱いという不安感から、それが無用の負担をかけ、みぞおちの周辺に絶えず重苦しさを感じたり、便秘がちになったり、胸焼けがしたり食欲不振になりやすいです。
胃下垂の原因で、主なものは、暴飲暴食、過労、ストレスなどです。先天的に内臓の筋肉が弱いため人は、胃を支える筋肉の働きが弱いので、重力の作用によって、胃下垂になりやすい。
胃に食物が多く入りすぎると胃下垂になることがあります。 ホルモン系の病気である、甲状腺亢進症、アジソン病などにより胃下垂を起こすこともあります。
胃下垂の治療で効果的なのは、軽い運動を習慣にしたり、趣味に興じたり、おいしいものを食べに行く楽しむなど、精神面でもリラックスをして、心の不安を取り除いていくことが大切です。