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肺線維症の症状と治療法について


肺線維症は、肺を形成している肺胞や毛細血管などの組織や、組織間を充たしている結合組織と呼ばれる部分が侵され、線維化した状態になり、最終的には肺が硬くなってしまう疾患です。


線維化された肺組織は、正常な機能が障害される事になり呼吸困難などの症状を起こします。肺線維症は、50歳以上の人に見られ、呼吸困難と激しい咳が続くことから診断を受けに来る人が多く、発症後5年以内30〜50%の人が生命を失う危険な病気です。


肺組織の硬直化から、ガス交換が十分に行えない為、頻繁に息切れするようになります。呼吸困難は、運動時に起こりやすいですが、そんなに激しい身体の動きでなくても生じます。激しい音を伴ったかれたせきで、爆発的に生じます。


粘り気のあるたんなどの分泌物が、気管や気管支などを通過するときに独特の音があります。これは、空気を吸った時に聴かれる雑音で、かれた感じのもと、湿り気を感じさせるものとがあります。


原因として、遺伝説とウイルス説が考えられています。遺伝説は肺線維症を起こす遺伝子が存在する染色体が特定されています。患者の近親者に発病しているひとがいるかどうかいう点が遺伝説の大きな裏付けとなります。


ウイルスの感染が原因であるというウイルス説はかなり以前から考えられていました。実際、多くの患者が何らかのウイルス感染症にかかっていて、呼吸困難を起こしています。


肺線維症の治療は薬物療法が中心になります。ステロイドや免疫抑制剤、線維化を防ぐか抑制する薬が処方されます。肺線維症の薬物療法は、完全治癒を目指すものでなくあくまでも症状の緩和が主になります。


十分な呼吸が行えない場合は、酸素吸入や人工呼吸が必要になります。薬物療法を行っても症状の改善が見られず、更に悪化している場合には、肺の移植手術も考慮されるようになります。


 



 

肺線維症の症状と治療について


肺線維症は、肺にある線維組織が増加して、肺組織の伸縮が悪化してくる病気です。肺線維症になると肺胞に線維組織が硬く縮小すた状態になるためにガス交換が難しくなります。


肺線維症を起こす病気には、肺結核、肺サルコイドーシス、感染症、膠原病、塵肺のほか、腫瘍などがあります。


肺線維症の初期の段階では、階段の昇り下りをしただけで息切れや呼吸困難を感じる程度ですが、それが進行するとじっとしていいても息切れを感じるようになります。


肺が硬直してしまうので、ガス交換が不十分になるために、息切れなどの症状がよく起こるようになります。少し身体を動かしただけで疲れがたまり、また乾いた咳の症状が見られます。


症状が悪くなると、呼吸困難やチアノーゼなどの症状や動機がひどくなり、むくみの症状も見られるようになります。


症状は、ゆっくり進行していきますが、広い範囲に線維化が起こると、血中の酸素がいつも不足してしまうため低酸素状態となり、ひどくなると酸素吸入が必要になります。


現在のところ肺線維症では、完治させる方法はないとされていて、病気の進行を防ぎ、症状を軽くさせる方法を考えます。原因となっている病気の治療が大切になります。


肺線維症の初期の治療は、副腎皮質ホルモンが使用されますが、症状の悪化にともなって起こる呼吸困難の場合は酸素吸入、感染症については抗生物質などの対症療法が行われます。


肺線維症を予防するには、普段の生活ではできるだけ空気の悪いところやほこりを吸う環境を避けることが大切です。喫煙はもちろんいけません。

 

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