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肝硬変の症状と治療と対処法について


肝硬変は、肝臓が硬直化して、最終的に肝臓の機能が喪失してしまう病気。病状の進行により、門脈圧亢進症という状態になり、食道静脈瘤が現れることがあります。全身のむくみ、腹水なども出てきます。


腹部がはってきたり、食欲が低下してきたり、便秘や下痢を繰り返したりするようにもなります。内痔核にともなう出血もみられることがあります。消化器系に様々な症状が現れてきて、長期にわたると肝臓がんを併発する事も知られています。


ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎から肝硬変を進行するのが一般的。ウイルス性は、B型肝炎とC型肝炎が肝硬変の原因とされています。7割は、C型肝炎、2割はB型肝炎、そしって、1割がアルコールと言われています。


治療法は、内科的治療になりますが、肝硬変を起こしている場合、腹水、栄養障害などの合併症に対する治療が行われます。特に大切になってくるのが、普段の生活習慣に気をつけること。


食事をしてから30分から1時間安静に保つことは、肝臓の安静を保つ上で大切になってきます。腹部に力のかかるような激しい労働は厳禁。便秘により、お腹に圧がかからないように下剤などを使って排便をコントロールする必要があります。


肝炎が原因の肝硬変の場合、インターフェロン療法が行われます。専門の施設で行う事が望まれます。病状を悪化させないようにすることが大切で、そのためにも定期的に受診して、検査を行うことが必要。






 

肝硬変の治療について


肝硬変は、肝細胞が壊れて、繊維化し、硬くなる疾患。慢性肝炎から肝臓の細胞が炎症と破壊を繰り返していると組織が硬くなり、次第に肝臓の働きも悪くなってきます。ウイルス性肝炎が主ですが、アルコール性のものもあります。


肝細胞が硬直した状態であっても、肝臓が正常に働いている間は、特に自覚症状はありませんが、病気の進行に伴って、むくみ、倦怠感、食欲不振や黄疸、褐色色をしたおしっこがでるなどの症状がでてきます。


肝硬変の治療、代償期の場合は、病院での検査を受けながら、症状の程度を確認し、普段の生活に配慮しながら、肝臓に負担をかけないようにすることが大切になります。バランスの良い栄養素の摂取と塩分を控えることと、良質のたんぱく質を摂ることが大切になります。


非代償期の場合は、低蛋白の状態、血液凝固力の低下、栄養素貯蔵力の低下、解毒作用の低下など、肝機能の低下からでてくる様々な症状に合わせての治療を行うことが大切になります。


肝機能低下から起こる合併症に対する治療を行うことが主になっています。肝硬変の代償期で、安静にすることを意識しすぎて、体を動かさないと逆に筋肉量が減ってくるので、適度に体を動かす必要があります。


非代償期では、病状が急変して、意識を失うこともあるので、大事故に繋がるような仕事、車自動車などの運転は控えるようにすることが大切になります。




 

肝硬変でみられる症状について


肝硬変は、肝細胞が壊れてしまい、壊れた細胞組織が線維化から硬直化していく疾患です。肝機能に様々な障害を引き起こすことになりますが、人によっては、精神障害を起こす場合もあります。


肝臓は、沈黙の臓器と言われるほど、再生するパワーが強い為、手術などで、かなりのパーセントを切除した場合でも、数か月ほどの時間を経れば、再び元の状態に再生する臓器です。


C型やB型の肝炎にかかることで、肝臓の組織が何回も再生を繰り返していると回復する力が追い付かなくなって、本来、修復された細胞で、覆われるはずの壊れたカ所が、繊維で覆われてくるようになります。


時間を経ると正常な細胞組織と線維化した組織が混じることとなり、表面上、でこぼこの状態になってきます。こうしたところまで進んでくると、肝臓組織の血流は、悪くなり、肝機能の低下を招いていきます。


肝硬変の初期の段階では、特に自覚症状はないですが、繊維化が進むにつれて、むくみ、黄疸、腹水などの症状がでてきます。肝機能が更に悪化すると肝臓がんのリスクも高まっていきます。


肝性脳症と呼ばれる、上手に解毒されなかったアンモニアが脳に到達することで起こる疾患を引き起こすことにもなります。症状として、性格の急変、異常行動などが見られます。



 

肝硬変の症状を早期に見極める為に


肝硬変は、肝炎を何度も繰り返すことで、肝細胞が硬くなっていく疾患です。又、ウイルスやアルコールの刺激、免疫系のトラブルなどでも起こるとされています。肝硬変から肝臓がんへは、進行しやすくなるので、早め段階で対処しておくことが大切です。


肝臓のトラブルがあってもある程度進行しないと目立った症状は現れません。肝硬変の進行は、尿の色の変化、むくみ、腹水、血管腫、青あざができやすくなるなど、特徴的な症状が出てくるようになります。


尿の色は濃くなります。症状が重くなると、コーラやウーロン茶のような色の尿を出すようになります。むくみは、普通、夜起こっていても朝になると元に戻っているものです。


朝になっても、むくみがなかなか改善されないで、むくんだ個所を指で押しても元に戻らない場合は、注意が必要です。おなかが大きく膨らむ、腹水、肝臓の働きが低下して、血管より水分が染み出すことで起こります。


肝硬変から肝臓の働きが低下することで、女性ホルモンの代謝作用が悪くなることで、男性であっても乳房が膨らんでくることがあります。止血作用がうまくいきにくくなり、物にぶつけた記憶がないのに青あざを起こしやすくなります。


日常生活で、こうした症状の異常に気付いたら、早期の処置を行うことが極めて大切になります。




 

肝硬変の自覚症状と予防について


肝硬変は、肝細胞が次第に硬直していき、肝臓の働きが喪失している状態のことを言います。肝硬変は、そのままの症状が、続くということではなく、病状の悪化にともなって次第に肝臓がんへと進行していきます。


肝炎の状態が慢性化していき、次第に悪化して、肝硬変へと進行するのが自然の流れになります。肝炎からの進行が最も多い原因ですが、次に多い原因として、アルコール類の多飲などがあります。


ウイルス性の肝硬変の自覚症状としては、食欲の不振、悪心、おう吐、疲労感、倦怠感や関節痛、筋肉痛や頭痛、喉の炎症、咳や鼻かぜなどがあります。症状が多くでてくるのが特徴になります。


アルコール性の自覚症状としては、栄養失調、食欲の不振、体重の減少、骨格筋の筋肉量の低下、疲労感や脱力感などが出てくるようになります。


肝硬変は、肝炎から移行する前にシッカリと予防しておくことが大切になります。お酒は、適量に、睡眠はシッカリととること、三食シッカリとること、適度な運動、ストレスの対処法や喫煙習慣の改善、肥満の解消などが予防の為に必要です。



 

肝硬変記事一覧

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