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狭心症の症状と関係する要因について
狭心症は、心筋の細胞組織に栄養や酸素を送る、冠状動脈での血液の流れが悪くなることから起こる疾患ですん。冠状動脈自体に動脈硬化が起こり、次第に内腔が狭まってくると、血流の悪化を招くことになります。
冠状動脈の血液の流れが悪くなってくると階段を上り降りする時、興奮状態にあると胸を締め付けてしまうような症状がでてきます。特にカラダを動かさない時などには、特に症状が出てこないの普通です。
カラダを動かして、精神的なストレスなどを感じて、心臓に負担をかけたりした場合などは、狭心症の症状がでてきます。カラダを動かしたり、興奮している時などには、心臓は働く必要が出てきて、心筋に多くの栄養や酸素が必要になります。
動脈硬化などにより、十分量な血液が供給をされないと胸痛などの狭心症の症状がでてきます。冠状動脈での血液の流れの状態により、どの程度、心筋に負担をかけると症状がでてくるかは、人により差が異なってきます。
特にカラダを動かさない場合でも狭心症の症状が現れる場合は、心筋梗塞につながる危険性が高くなっているので、注意が必要です。
狭心症の場合、発作を起こしている時以外は、心電図をとっても特に異常がでてこないもので、その為、負荷心電図やホルター心電図をなどをとって、事前に狭心症の有無や状態を知っておく必要があります。
黄疸の原因と症状について
黄疸は特定の疾患ではなく、肝臓などの臓器に疾患が起こった時に、その病気があらわす症状のことをいいます。なので黄疸があらわす病名はありません。
黄疸の症状には身体が黄色っぽく見えたり、排尿の色が濃くなったり、目の白目の部分が黄色い色になるなどの症状が見られます。黄疸症状がひどくなると、汗の色まで黄色い色になったりし、その為肌と接触する下着や、シャツや肌着が黄色くなることがあります。
黄色くなる仕組みを見てみると、胆汁は肝臓でつくられます。そして細い胆管を通って、肝臓の下にある胆嚢の一時濃縮されて貯蔵されます。
胆嚢に蓄積している胆汁は、胃のなかに食物が入ってきますと反射的に胆嚢が収縮して胆汁を出します。押し出された胆汁は総胆管を通って十二指腸の開口部から腸の中に送り出されます。
胆汁の流れ阻害されるようになってくると、胆汁は逆に血液の中に一杯に蓄積してしまうこととなり、その結果、血液も胆汁の影響を受けて黄色になり、それに従って皮膚が黄色味を帯びるようになります。
症状のひどい黄疸をみる場合には、全身の倦怠感や疲労感、皮膚のかゆみの症状、感冒様症状、発熱や排尿の色が濃くなるといった症状を伴います。
慢性肝炎や急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、肝臓の腫瘍、胆嚢炎、胆石症、胆嚢癌、ワイル氏病といった病気になると黄疸症状が見られます。
黄疸の初期の段階では特にケアは必要がありませんが、原因となる病気が進行してくると症状が急激に悪化してくることも予想されます。皮膚に関するケアは、かかないようにすることや常に清潔な状態を保つように心がける事が必要になります。
一般に黄疸は、普通、肝臓病が疑われますが、必ずしもそうではありません。黄疸の素人判断や処方は、非常にリスクが高いので、黄疸があらわれた場合は、専門医の診断をうけることが大切になります。
顔面神経麻痺の症状と治療について
顔面神経麻痺は、表情筋のマヒ症を起こす病気で、顔面神経が何らかの原因で障害されることにから起こる疾病です。原因とんる病気が明確な症候性顔面麻痺と、原因がハッキリトと特定できないの特発性顔面神経麻痺に分けられます。
顔面神経麻痺の主症状は、顔の表情が神経のマヒが起こることから無表情となることです。顔面神経麻痺を持っている人の多くでは、顔の片側だけがマヒ症を起こし、マヒになっている側の瞼を完全に閉じることが不可能になります。
片側だけの口が曲がってしまい、食事をした後の食べものやよだれなどが、口角からこぼれでてきたりといった症状となります。顔全体にマヒが起こっている場合は、例えると何かの仮面をつけたような表情となります。
人によってはめまいの激しい表情や、耳鳴り、歩行困難、味覚が無くなったりといった症状と同時に顔面神経マヒを起こしてしまうこともあります。脳出血や脳梗塞などの中枢性の脳の病気から発症するものも多々あります。
顔面神経麻痺で行われる治療は、主に薬剤などが使用されます。通常、数週間の時間が経つにつれてマヒ症は、自然と治癒していくものですが、場合によっては数ヶ月の時間を要するものもあります。そういうケースではステロイドホルモンややビタミン剤などが使用されます。
マヒを起こしてしまう病気が特定できている場合は、その疾病を治療することで次第にマヒ症は改善していきます。相対的に顔面神経麻痺を起こしている場合はできるだけ安静にすることが大切になります。
抗ウイルス薬の使用から、顔面神経麻痺が改善されることが報告されていていることから、治療に抗ウイルス薬が投与されることがあります。顔面神経麻痺から、瞼を閉じることが難しい人の場合、人工涙液等を点眼して角膜の保護を目的とした手当てを行うことも大切になります。
若年性関節リウマチの症状と治療について
若年性関節リウマチは、大人がかかる慢性関節リウマチと違って、関節に現れる症状以外に発疹や心膜炎、肝脾腫、ブドウ膜炎など様々な違った症状が現れます。
心膜炎や肝脾腫、ブドウ膜炎などを含めてすべてに共通して現れてくる症状は、最後にはには関節面が壊されてしまうという点です。
若年性関節リウマチは、8〜10歳の女児に多く見られる傾向にあります。慢性関節リウマチは、大人の女性によく見られますが、子供に現れる若年性関節リウマチは成人に現れる症状と違って、高い熱をともない全身に現れます。
若年性関節リウマチが起こる原因はまだはっきりとは解明をされていませんが、免疫系の障害が関係しているといわれています。
高熱が特徴ですが、その症状が数ヶ月にわたって続いてしまうことがあります。指の関節であったり、手首の関節、ひざの関節が左右対称に腫れ、かなりひどい痛みがおこります。
起床時に関節がこわばった感じがあったり、動かしにくい、頸がまわりにくい、口が開けにくいといったものがあります。皮膚には、ピンク色の発疹が現れたり、手首、ヒジ、指に小さな結節をふれます。また心臓や目がおかされることがあります。
若年性関節リウマチは、再発しやすい病気で、その多くは、10年ほどの期間を経て治癒していくようですが、人によっては、そのまま慢性関節リウマチに進行していくものもあるようです。
重い症状の場合は安静にすることが大切です。治療法としては、痛みを抑え、炎症をとめるためにアスピリンが使用されます。ステロイド自体はあまり活用されませんが、関節が固まらないように温熱療法やマッサージが施される場合があります。
帯状疱疹の症状 痛みと皮膚症状について
帯状疱疹は、胸部や顔からわき腹にかけて、帯状に水疱がでてきて、強い痛みの症状を伴う疾病です。帯状疱疹が現れてもそのまま放置した状態のままになっていると、皮膚に痕が残ったり、激しい痛みが長期間続く帯状疱疹後神経痛へと進行していきます。
帯状疱疹は、普通、神経にそった、身体の片側の痛みから始まります。灼熱感を伴うピリピリした痛みが多いのですが、痛みの現れ方は様々です。痛みの度合いも、軽症のこともあれば、睡眠がとれないほどひどい痛みを伴ったものもあります。
糖尿病をわずらっている人や、膠原病や喘息の症状を持っていて、ステロイド剤の治療を受けている人の場合、帯状疱疹の痛みを特に感じない場合もあるようです。
痛みの症状が数日〜1週間程度続いた後、皮膚にポツポツと症状がでてきます。まず神経に沿って帯状に紅斑が現れた後、まもなく小さな水疱ができます。
軽症の場合には、虫さされくらいの小さな水疱がポツポツとできますが、重症の場合は、水疱が帯状に連なります。水疱は中央にくぼみがあり、しだいに膿を含んだ膿疱に変化します。膿疱は、5〜7日で、破れ、びらんや潰瘍ができます。
皮膚症状が現れてから約2週間でかさぶたとなり、普通や約3週間でかさぶたが取れて治癒します。時に瘢痕が残ることもあります。
帯状疱疹の障害は知覚神経が主になります。炎症が強く起こった場合には、運動神経が侵されて運動麻痺が起こることがあります。腕の神経が麻痺することが多く、この場合は腕が動かなくなり、筋肉の萎縮を伴うこともあります。
多くの帯状疱疹では、皮膚症状が改善されていくにつれて痛みも解消されていきます。しかし、痛みから睡眠がとれないほどの重い症状がある場合は、皮膚症状が消失した後も痛みだけが残り、長年にわたって痛みが続くことがあります。
こうした症状が帯状疱疹後神経痛といいます。部分により知覚麻痺が起こり、ズキンという深部痛があるのが特徴です。その後、トラブルのあった神経が改善されてくると、知覚過敏となり、症状が悪化すると、かゆみや違和感が残ることがあります。
帯状疱疹後神経痛の起こる人は、年齢的に老齢者が多くなることがわかっています。糖尿病を患っている人の場合も神経痛を起こしやすい傾向にあるようです。