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外反母趾の治療法について
外反母趾は、足の親指の関節が、外側に向けて飛び出すように変形している状態のことを言います。生活の多用化から靴の形も様々なバリューエーションに富み、自分の足の形に合わない靴を使用することから特に女性に多く見られるようになっています。
ライフスタイルの変化から、欧米人に多かった外反母趾が、日本人にも珍しくなくなっています。仕事の関係上、立ち仕事で、靴を長時間履かざるをえないような生活している人に顕著に見られるようになっています。
元々、母趾の形が変形しやすい状態にある、他の指に比べて母趾だけが、長い状態の人、仕事の関係や普段の習慣で、足先が細くなっている靴やハイヒールなどを履いている人などは、外反母趾になりやすくなります。
主な症状は、母趾の付け根にあたる関節の変形と痛みです。痛みを発する状態も人により様々です。靴を履いた状態にしている時やじっとしている場合に痛む場合等など。飛び出した箇所が頻繁に靴などで、接触することで炎症を起こしやすくなります。
治療法としては、症状の軽いものについては、自分にあった靴に変えることが大切。添え木のような補助具を使うことで痛みの軽減も可能。進行をストップさせるために、太ももの筋肉を鍛えることも効果的とされています。
変形の程度も痛みもひどい場合は、手術による治療が必要になります。腱を移動させたり、骨の角度を変えたりなどの処置、又、関節部の固定などの方法があります。
狭心症の治療について
狭心症の治療は、血管の狭窄度合いによって、治療法が異なります。治療の目的として、発作を起こした特に鎮めること、発作を防ぐこと、冠動脈の血液の流れを改善することが上げられます。
治療方法は、三つになります。薬物療法、外科療法、カテーテルの治療です。血管の狭窄の状況、ライフスタイルや体力の状態により、どの治療法が行われるかが決定されます。
薬物療法は、発作を抑える薬や予防をする薬が使用されます。血栓ができるのを防ぐこと、動脈硬化が進行するのを遅らせる薬などが使用されます。薬物療法により期待される結果が出てこない場合に、外科療法やカテーテルが行われます。
カテーテル治療は、細い管を血管に入れ、内側から血管が狭まっているカ所を広げ、血液の流れを良くする治療法です。外科療法と比較して身体の負担が軽くてすむので、血流の回復を目的とする場合、カテーテルが選ばれるケースが多いです。
血管の状態が、カテーテルでうまく対処できない場合、カテーテル治療を行っても症状が再発する場合などは、外科治療で、冠動脈のバイパス手術が行われます。
狭心症では、病院でも適切な治療は必要ですが、同時に生活習慣やライフスタイルの改善は絶対に必要です。適度な運動、喫煙の中止、濃い味の食べ物などは、極力避けるようにすることが必要です。
近視の原因と治療について
近視は、目に入ってきた光線が網膜の前で焦点をつくり、その為に網膜にピントが合わなくなっている症状の近視といいます。近視にも良性のものと悪性のものがあります。
単純近視と呼ばれる近視は、成長の段階に急速に悪くなるもので、学童期に入ってから症状が始まることが多く、単純近視は、学校での健康診断などで発見されます。
病的近視とよばれる近視は、眼球が引き伸ばされことで、眼底に障害を起こすものです。網膜や脈絡膜まで引っ張られるので、物を見る為に不可欠な黄斑部にトラブルが起こり、視力が弱くなるだけでなく、視野が狭くなってしまうことがあります。
一般には、近視は、幼い子供の頃から始まって、年を経るに従って近視の症状は次第に進行していきます。尚、圧倒的に多く罹っているのが単純近視で、病的近視は1パーセントになります。
近視を起こす原因には、大きく二つがあります。一つは、軸性近視です。眼球の角膜から網膜までの長さが正常であれば、焦点もあいますが、長すぎてしまうとピントは、網膜の手前で結ばれてしまい、遠くがぼやけて見えるようになります。
二つ目は、屈折近視と呼ばれるものです。この近視は、角膜と水晶体の屈折力が強すぎてピントが合わないようになります。こうしたトラブルが起こるのは遺伝的な素因に環境要因が重なることで起こるとされています。
近視の矯正法を見てみると、単純近視の場合は、眼鏡やコンタクトレンズで矯正することで、正常な視力をえることができます。その反対に病的な近視の場合は、めがねをかけても視力は、0.1から0.2くらいにしかなりません。
近視の治療方法としては、レーザーを使用した角膜切除術などがあります。この場合、合併症の心配があったり、治療を行った後、数年から数十年経過してから、目の不具合が現れることもあるので、慎重を帰す必要があります。
近視を未然に防ぐには、生活上の工夫が必要です。暗い場所で読書をしたり、長時間テレビやパソコンを使用したりすることは、できるだけ避けるようにすることが大切です。目に緊張を強いることはあまりよくありません。
顔面神経麻痺の症状と治療について
顔面神経麻痺は、表情筋のマヒ症を起こす病気で、顔面神経が何らかの原因で障害されることにから起こる疾病です。原因とんる病気が明確な症候性顔面麻痺と、原因がハッキリトと特定できないの特発性顔面神経麻痺に分けられます。
顔面神経麻痺の主症状は、顔の表情が神経のマヒが起こることから無表情となることです。顔面神経麻痺を持っている人の多くでは、顔の片側だけがマヒ症を起こし、マヒになっている側の瞼を完全に閉じることが不可能になります。
片側だけの口が曲がってしまい、食事をした後の食べものやよだれなどが、口角からこぼれでてきたりといった症状となります。顔全体にマヒが起こっている場合は、例えると何かの仮面をつけたような表情となります。
人によってはめまいの激しい表情や、耳鳴り、歩行困難、味覚が無くなったりといった症状と同時に顔面神経マヒを起こしてしまうこともあります。脳出血や脳梗塞などの中枢性の脳の病気から発症するものも多々あります。
顔面神経麻痺で行われる治療は、主に薬剤などが使用されます。通常、数週間の時間が経つにつれてマヒ症は、自然と治癒していくものですが、場合によっては数ヶ月の時間を要するものもあります。そういうケースではステロイドホルモンややビタミン剤などが使用されます。
マヒを起こしてしまう病気が特定できている場合は、その疾病を治療することで次第にマヒ症は改善していきます。相対的に顔面神経麻痺を起こしている場合はできるだけ安静にすることが大切になります。
抗ウイルス薬の使用から、顔面神経麻痺が改善されることが報告されていていることから、治療に抗ウイルス薬が投与されることがあります。顔面神経麻痺から、瞼を閉じることが難しい人の場合、人工涙液等を点眼して角膜の保護を目的とした手当てを行うことも大切になります。
若年性関節リウマチの症状と治療について
若年性関節リウマチは、大人がかかる慢性関節リウマチと違って、関節に現れる症状以外に発疹や心膜炎、肝脾腫、ブドウ膜炎など様々な違った症状が現れます。
心膜炎や肝脾腫、ブドウ膜炎などを含めてすべてに共通して現れてくる症状は、最後にはには関節面が壊されてしまうという点です。
若年性関節リウマチは、8〜10歳の女児に多く見られる傾向にあります。慢性関節リウマチは、大人の女性によく見られますが、子供に現れる若年性関節リウマチは成人に現れる症状と違って、高い熱をともない全身に現れます。
若年性関節リウマチが起こる原因はまだはっきりとは解明をされていませんが、免疫系の障害が関係しているといわれています。
高熱が特徴ですが、その症状が数ヶ月にわたって続いてしまうことがあります。指の関節であったり、手首の関節、ひざの関節が左右対称に腫れ、かなりひどい痛みがおこります。
起床時に関節がこわばった感じがあったり、動かしにくい、頸がまわりにくい、口が開けにくいといったものがあります。皮膚には、ピンク色の発疹が現れたり、手首、ヒジ、指に小さな結節をふれます。また心臓や目がおかされることがあります。
若年性関節リウマチは、再発しやすい病気で、その多くは、10年ほどの期間を経て治癒していくようですが、人によっては、そのまま慢性関節リウマチに進行していくものもあるようです。
重い症状の場合は安静にすることが大切です。治療法としては、痛みを抑え、炎症をとめるためにアスピリンが使用されます。ステロイド自体はあまり活用されませんが、関節が固まらないように温熱療法やマッサージが施される場合があります。