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がんの予防にプロバイオティックス
がんの予防には、腸内環境を良くすることが有効です。腸内細菌の善玉菌の割合を高めていけば、悪玉菌の繁殖をおさえることができます。結果として、外部からの病原菌の侵入を抑えることもできるし、がんの予防にも役立ちます。
善玉菌の代表が乳酸菌ですが、この乳酸菌の刺激によって、免疫細胞のナチュラルキラー細胞が活性化されたり、免疫系の働きをよくするインターフェロンが多く製造されたりするのに効果を発揮することが最近の研究でわかってきました。
身体の中では、一日に約5000個のがん細胞のベビーができていますが、誕生したがん細胞を速やかに処理するば、癌の予防に役立ちます。腸内に乳酸菌を多く増やすことが免疫力を上げるのに効果的です。
プロバイオティックスは、ヨーグルトなどを補給することで、善玉菌を増やしていく方法です。食物繊維やオリゴ糖など善玉菌を繁殖させる成分を間接的に補給することもこの概念に含みます
がんの代替療法に、食事療法がありますが、人の食性に合った食事、穀物と豆の組み合わせをベースとした伝統的な和食にプラスして、ヨーグルトなどの発酵食品を摂ると相乗的に善玉菌が増え、良くなった腸内環境ががんの予防に力を発揮します。
認知症の治療と予防について
認知症の治療は、日進月歩です。正しい診断を行い、治療や適切なケアを行うことで、病気の進行を抑えることができることがわかってきました。新薬の開発などにより、その効果に期待がもたれています。
治療を行う場合、できるだけ早期の段階に行うことが必要です。本格的な認知症の手前が軽度認知障害です。もの忘れの度合いがひどくなったりするもので、記憶力は低下するものの、知的な働きは、正常な状態です。
但し、軽度認知障害を起こしている人の凡そ、5割程度が、本格的な認知症になるようです。この段階で適切な治療を実施することで、病気の発症を遅らせることや万一病気になっても軽い状態で、止めることができます。
もの忘れの状態がひどいと自覚している人は、物忘れ外来などを利用して、早期の段階で発見することが大切です。認知症の進行を抑える基本とされているのが、適度な運動、栄養バランスのとれた食事、薬を利用した治療です。
認知症の薬は、最近、保険適用されるものが、あいついで使用されるようになっています。メマリー、レミニール、アリセプト等。
記憶量の低下は、人と会うのを億劫にさせてしまうものですが、積極的に外に出るようにして、社会とのかかわりを持つことが必要です。
骨粗しょう症の治療と予防について
骨粗しょう症の初期の段階では、自覚症状は特に現れません。時間の経過とともに骨の組織が次第にスカスカとなり、弱くなってきます。特に女性の場合は、ホルモン分泌が悪くなることから閉経後にその進行度は早まります。
骨組織の弱体化は、圧迫骨折を起こすリスクを高めていきます。背中が丸くなってきたり、背が低くなったり、腰が曲がってきたり、背中や腰に違和感や痛みを感じるようになってきます。
骨粗しょう症の治療では、予防意識を持つことが最も大切です。栄養面では、カルシウムやビタミンDなど骨形成に必要な微量栄養素の補給、又、運動面では身体を動かすこと、ウォーキングなどを日々の生活の中にとりいれることが大切になります。
薬では、活性型のビタミン、カルシウム剤の使用、破骨細胞の働きを抑制する薬の使用などがあります。
普段から、骨量の維持することを意識することが大切です。食事面では、欧米化した食事を控えるようにすること、伝統的な和食をベースにするのがベストです。それにプラスして、バランスよく、ミネラルやビタミンなどの微量栄養素を補うことです。
特に骨形成に必要な栄養素を意識して補うこと。骨の形成に関係する栄養素として、ミネラルでは、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄、ビタミンでは、A、D、C、Kなどになります。
糖尿病の予防と食事と食べ物(食物繊維)
糖尿病は、体質という先天的な要因に加えて、食べすぎ、運動不足、肥満などの環境因子が加わることで発症します。
この事は、糖尿病になりやすい体質を持っていたとしても、食事に注意をし、運動不足などの悪い生活習慣を改めて、肥満を防いでいけば、糖尿病はなりにくいということになります。
特に大切なのが、食生活で、毎日の食の内容をを改善していくことで、糖尿病は予防できると同時に今かかっている人も糖尿病の改善にむかわせることができます。
糖尿病を防ぐ食生活のポイントは過食に気をつけて、人に合った食性の中で、栄養をバランス万点になるようにとることにつきます。
肥満予防のために適度な運動をこころがけ、疲労やストレスをためないことが糖尿病予防、糖尿病悪化防止のための生活のポイントです。
第六の栄養素と言われているのが食物繊維です。食物繊維は、人間の消化酵素では消化吸収されないものをいい、いわゆる栄養素ではありません。
糖尿病の増えている原因に、食の欧米化がいわれていますが、一方高脂肪で高たんぱくの食事ともっ一方は、低食物繊維、微量栄養素です。
最近の研究によると、食物繊維のいろいろな効用がわかってきて、五大栄養素のつづいて第六の栄養素といわれるようになりました。
食物繊維は、腸内で水分を吸収して、膨らみ、便のカサを増して、便通をよくします。これは、便秘の解消や予防に役立つだけでなく、発ガン物質などをすみやかに排泄することになり、大腸がんなどのよぼうになります。
さらに栄養素の吸収をある程度抑えるため肥満の予防にやくだって、脂肪の吸収を抑えることは血中のコレステロールの上昇を防いで、動脈硬化の予防にもつながります。
食後の血糖値上昇を抑えて、インスリンの分泌を節約して、糖尿病のにもよいこうかがあるといわれています。
食物繊維は、穀類、イモ類、豆類、野菜や、海藻、きのこなどに含まれていていますが、日本人の食の欧米化とともに食物繊維のとり方が減っています。糖尿病の予防のためにも、食物繊維を食生活のなかで毎日摂取すると予防効果が期待できます。
肺がんの治療と予防について
肺がんで亡くなる方は日本でも、増加の一途をたどっていて、男性では、1993年に胃がんを追い抜き、がんの死因のトップになっています。これは国や医療関係者が、欧米並に早期に喫煙対策に手を打たなかった事が原因と言われています。
肺がんは、喫煙が大きく関係していて、喫煙者の肺がん罹患率は、非喫煙者の約4倍から10倍になります。生涯にわたって喫煙をつづけると100人中20人は肺がんになるとの試算もあります。
肺がんは、発生した部位によって肺の抹消部分にあたる肺野型肺がんと、気管支から発生する肺門部型肺がんの二つに大別できます。
肺野型肺がんの場合は早い時期には何も症状があらわれません。それが若干進行していくと咳や痰、血のまじっている痰があらわれやすくなります。
肺門部型肺がんでは、早い時期から咳や痰、血痰が見られ、進行して行くと声を出しにくくなったり、息苦しくなったりします。
さらに進行して行くと、呼吸困難や発熱、胸痛、手のしびれ、顔面からの発汗、瞳孔の収縮、眼球の陥没があらわれることがあります。
肺という臓器は、酸素を空気中から取込んで、代謝の結果でてきた二酸化炭素を排出する役割があって、命に直接かかわる大変重要な臓器です。3分も酸素が細胞にとどかないと細胞にとっては死活問題になります。
肺がんはその他のがんのように手術で完全に取り除くことは困難で、薬剤療法とか放射線療法とか併用されて、肺がんの治療が行われますが、がんの中でも治りにくいがんが肺がんです。
肺がんの手術で切除した後の呼吸面積の減少は、当然運動機能も低下させてしまいます。肺がんの予防法はなんといっても禁煙することにつきます。
それはたばこの本数を徐々にやめるというよりも一気にやめるほうが成功率は高いといえます。肺がんの予防法の第二は、予防効果が認められている野菜とか果物をできるだけ毎日とることが大切です。