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ウイルス性肝炎の症状と治療法について
ウイルス性肝炎、A型やB型肝炎などは、肝臓病の凡そ80パーセントを占めると言われています。この肝炎の場合、ウイルスに感染した肝臓の状態によって、使用される薬剤が違ってきます。
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスが、食べ物や飲み物などと一緒に、口から入ってきて、感染していく経口感染になります。潜伏期間は、約2週間ほどで、その後、高い熱の発生、食欲不振や吐き気、倦怠感などが出てきます。
10日程経つとこのような症状は無くなり、黄疸が現れるようになります。黄疸症状は凡そ、2〜3週間ほど経つとなくなります。もし、黄疸症状が現れた場合は、身体を安静にすることが必要になります。
B型肝炎の場合は、注射や針治療などを行ったときに傷口からウイルスが侵入して、感染するで起こります。感染した時の年齢などにより、その後、現れてくる症状が違ってきます。
母子感染や3才までに感染した場合は、キャリアとなり、その後、思春期の頃に免疫の働きが、ウイルスの感染を察知して、排除するようになると、急性の肝炎の症状が出てくるようになります。
キャリアになった人の凡そ、1割の人が、慢性肝炎となり、慢性肝炎になった人の3人に1人が肝硬変へ、そして、更に肝臓がんへと、その病状も重くなります。
B型肝炎の治療では、食事療法と併用して、ウイルスの働きを抑制していく薬剤や過度に働く免疫を抑える薬剤などが使用されます。
ウイルス性肝炎の原因と症状について
ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスが肝臓に感染することから、肝機能障害を発症する病気です。ウイルス性肝炎の感染源となるウイルスは、A型、B型、C型などの肝炎ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなどがあります。
こうしたウイルスの感染経路は多岐にわたります。ウイルス性肝炎は肝臓に肝炎ウイルスが生息することから発症し、肝臓病の原因のおよそ8割型はウイルスが原因で起こります。
肝臓がんや肝硬変へと移行していくのは、B型肝炎とC型肝炎です。そしてB型肝炎とC型肝炎は、感染した後の経過に違いが見られます。
A型肝炎ウイルスによる肝炎は、カキなどの魚介類を食べたあとに多く発症します。 B型肝炎ウイルスは母子感染、とくに出産時の母体血との接触が原因になります。
C型肝炎ウイルスは、輸血が原因で感染するのが6割以上を占め、母子感染が1割前後に見られます。唾液を介して感染するのがEBウイルスです。
サイトメガロウイルスによる感染は、先天性の感染と分娩時の産道感染や輸血後感染などがあります。発熱や黄疸、疲労、食欲減退などの症状が続く場合もありますが、一般的に小児の場合は特に症状がありません。
急性のB型肝炎の場合は、皮疹が一緒に出る場合があります。EBウイルス感染伝染性単核球症でも、皮疹が現れたり首や頭部などのリンパ節が大きく腫れるケースがあります。
先天性サイトメガロウイルスでは、小頭症や脳室周囲の石灰化、網膜炎といった症状が出る場合があります。生まれた後の感染では、血液検査などで軽い肝機能障害などが見られますが症状がないケースがほとんどです。