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脳卒中の後遺症とうつについて
脳卒中後に起こりやすい後遺症としてうつがあります。発症前では、普通に不自由なく生活していた人が、会話ができなくなったり、一人で用をたすことが難しくなることなどは、精神的なかなりのショックを与えるものです。
日常の不可能感から生じるうつの状態だけでなく、脳機能障害から起こるうつなどがあります。又、脳卒中になると、感情面に安定をかくようになったり、些細な事にも固執するようになり、トラブル発生の元になります。
うつと並行して、感情が安定感を失う、感情障害が現われます。意欲の低下から、表情の喪失、ちょっとしたことで、笑う、泣く、恐怖心を感じたりなどの感情失禁と呼ばれる状態も現れます。
人により、症状の状態により、妄想や幻覚症状が現れてくることもあります。幻覚は実際に存在しないものが、聞こえたり、見えたりする現象。妄想は実際にはありえなことを、確信し、それを第三者にさも実現しているように話すこと。
感情面での障害は、治療は難しいですが、治療のできる感情障害もあるので、専門医で、正しい診断をしてもらうことが大切になります。又、脳卒中にかかった後のうつ病については、薬物療法による対処法で、治療が可能とされています。
うつの原因と初期症状について
うつは、ストレス過多の生活を送る現代人に増加中。特に中心的な働き手である中高年、又は更年期を迎えた女性に多く見られます。高齢化社会を背景に、ある程度年齢を超えてからみられるケースも多いようです。
会社を辞めて、社会的な責任のある仕事から退くことから、自分の存在価値の喪失感、病気にかかった時の精神的苦悩から、うつになることもあります。年間で3万人を超える自殺者を出す日本では、うつの増加とともに潜在的悩みを持つ人も増えています。
自律神経の副交感神経の働きが過度に作用している状態がうつです。過度なストレスで交感神経が優位な状態が続くと、そのバランスを回復しようとして、副交感神経優位な状態に傾きます。
副交感神経優位な状態は、ドーパミンやセロトニンの分泌不足を招くこととなり、これらの物質が不足してくると、焦燥感が強まったり、気分がスッキリとしなかったり、不安な気持ちが頭をもたげるようになります。
そして、血管が緩んで状態を招くことから、血液の流れが悪くなり、イライラ感、憂鬱感、過食や反対に食欲の減退、倦怠感や、腰痛や頭痛などの不快な症状もでてきます。
うつを起こすきっかけとなる過度なストレスに対しては、リラックスできる時間を確保することが必要です。ゆったりとできる時間をとったり、ウォーキングを行ったりすることで、身体を動かしたりして、血流改善をはかることも効果的です。