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中耳炎の種類と症状や治療について


中耳炎は、鼻の奥から侵入してきた細菌が内耳と鼓膜の間の中耳腔に入り、炎症を起こす疾患です。幼児の頃は風邪と一緒に中耳炎になりやすいですが、乳幼児の耳管は大人と比較して太く、短く、水平構造をしていて細菌が侵入しやすい事などが関係しています。


免疫力の強さも大人と比べて幼児の場合は、弱い事も中耳炎を起こしやすい原因の一つです。中耳炎は大きく、急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎の4つの種類に分類されます。


急性中耳炎の多くは鼻炎や咽頭炎から起こり、症状としては、発熱や耳に起こる強い痛みなどが特長です。鼓膜の内側に溜まった膿が外へ流れ出ると痛みは軽くなります。


慢性中耳炎は、急性中耳炎が完全に治癒しない状態で、耳が詰まった感じや難聴がしばらく続きます。滲出性中耳炎が中耳腔に膿が溜まっている状態で、急性中耳炎から治っていく時期の呼び名でもあります。


急性中耳炎の治療は、まずは痛みを止めることです。通常、2〜3日程で痛みは抜けます。耳下を冷却する事で痛みも軽くなりますが、痛みとともに腫れがひどい場合は抗生剤の飲用も必要になります。鼻の通りを良くしておくことも大切です。


滲出性中耳炎の状態であれば、膿がなくなるまで、シッカリと治療を行う必要があります。膿が残ったまま治療を中断してしまうと再び中耳炎になる恐れもあるので、シッカリと完治するまで治療を行う必要があります。


真珠腫性中耳炎は、鼓膜にできた陥没部に皮膚いが入り込み、真珠腫となったヶ所が大きくなることで周囲にある骨を壊してしまうものです。真珠腫性の場合は、手術で真珠腫を除去していく必要があります。放置していると顔面神経麻痺や髄膜炎、脳腫瘍等重い病気につながる事もあるので注意が必要です。






 

内耳炎の原因と治療法について


内耳炎は、鼓膜よりも身体の内部にある内耳に炎症が起こる疾患です。内耳は、外耳、中耳からさらに耳の奥に位置していて、聴覚に関係する蝸牛や平衡感覚をコントロールする三半規管や前庭神経につながっているところです。


その為、内耳に炎症が起こると聴覚に関するトラブルや平衡感覚に関するトラブルが出てきます。症状として、音を伝達する経路に障害が起こることから、感音難聴を起こす事が多く、しかも内耳炎から起こった難聴は治癒しにくいとされています。


平衡感覚によるトラブルからは、真っ直ぐ歩行する事が出来なくなったり、めまい、吐きけ、嘔吐などの症状が見られます。


内耳炎になる前に、急性中耳炎や慢性化膿性中耳炎を起こしていることが多く、その細菌が内耳に感染して二次的に内耳に炎症を起こす事が多いです。


又、ウイルス感染が内耳炎を起こしたり、真珠腫性中耳炎や髄膜炎になった時に炎症が内耳まで広がったり、耳の外傷などが一次原因となって内耳炎を起こす事もあります。


原因が中耳炎と関係している場合には、中耳炎の治療が内耳炎の治療になります。細菌性の炎症の場合は、菌が特定されれば抗生物質の使用が効果的です。又、膿を出す為の手術が行われる場合もあります。


抗生物質を使用してもあまり効果が見られない場合や内耳炎ひどく頭蓋内の合併症に影響を及ぼしている場合、又、内耳機能を喪失している場合では、内耳摘出手術が実施される事もあります。



 

内耳炎の症状と治療法や対処法について


内耳炎は、慢性中耳炎での炎症が、内耳迄広がる事から起こる疾患。耳の構造から内耳には、聴覚をコントロールしている蝸牛や平衡感覚を保つ働きをしている前庭神経があります。


内耳に炎症が起こっていると蝸牛、前庭の二つの神経の働きが悪くなることで、耳鳴りや難聴、めまいや吐き気などの症状が現れてくることになります。


炎症が広がる初期の段階で、めまいや耳鳴り、難聴等の軽い症状が現れますが、炎症が広がるにつれて、聴力が急激に悪くなる高度難聴や回転性のめまいの症状が現れてくるようになります。


時間の経過とともにめまいも自然と治まってきますが、高度の難聴が症状として、残ってしまう事もあるので、早期の段階でシッカリと治療を行う必要があります。


又、レアなケースとして、ウイルス感染やおたふくかぜから、内耳炎を起こす場合もあります。


内耳炎の治療は、薬物療法が中心になります。抗生物質を使って、細菌の働きを弱めます。耳鳴りやめまい、難聴にん対しては、血流改善薬、抹消血管拡張剤、ビタミン剤などが処方され、高度難聴に対しては、ステロイドが使用されます。


適切な治療が行われると、数日で治癒していきますが、蝸牛神経まで、炎症が広がっている場合は、回復が難しいケースもあります。


その為、慢性中耳炎を起こしている段階で、シッカリ治療を行って、病状の進行を止め、、内耳炎に至らないようにすることが大切になります。




 

聴神経腫瘍の症状と治療法について


聴神経腫瘍は、内耳内にある神経、聴神経にできる良性の腫瘍です。聴神経腫瘍の多くは片側の耳だけに起こります。初期症状として、片側の耳に軽い難聴や耳鳴りが起こり、同時にめまいを起こす場合もあります。


電話で会話する声が聞こえにくくなることから、会話中、反対側の耳で声を聞くような状態になります。又、症状が悪化するのも徐々に進行していくのが特徴です。


聴神経腫瘍の多くは、良性の腫瘍ですが、増殖のスピードもゆっくりとしていて、腫瘍のサイズが大きくなって、小脳の周辺まで、拡大するようになってくると、脳幹の圧迫からめまい、難聴、耳鳴りなどの症状も悪化します。


顔面神経まで影響を与えるようになると顔面神経麻痺も起こってきます。脳幹部まで圧迫するようになると、運動神経の働きが悪くなり、手足の動きが悪くなってきます。


メニエールや突発性難聴の症状と初期の段階では、よく似ていることからCTやMRIなどで、腫瘍の有無を確認しなくてはいけません。


治療法では、腫瘍のサイズにより手法が異なりますが、3センチ以下の場合は、ガンマナイフとを使って腫瘍を消失させます、3センチを超える腫瘍については、ガンマナイフと手術を組み合わせて腫瘍の切除が行われます。






 

滲出性中耳炎の症状と治療について


滲出性中耳炎は、中耳に貯留液が溜まってしまうもの、急性中耳炎になった後に起こります。難聴が主な症状ですが、発熱や痛みは特に出てきません。貯留液が溜まることで、耳の聞こえがわるくなり難聴を起こしやすくなります。


子供に多く見られる中耳炎で、免疫系の働きが十分でないことから、急性中耳炎になった時に十分に治癒しないまま、長引いてしまうことと、アデノイドの影響で空気が耳管に入りにくいことが関係しています。


治療は、空気を中耳に入れることになります。鼓膜の切開は、メスで鼓膜を切除して、たまった液を抜き取った後に空気を送り込みます。鼓膜を切開した後も液が再度たまる場合は、喚起チューブ留置術が行われます。


切開した後にチューブを置いて、チューブを介して空気を送り込むといったものです。長期間にわたる治療が必要になります。


滲出性中耳炎が悪くなると、真珠腫性中耳炎と呼ばれる、鼓膜の一部分が中耳に入り、真珠腫となるものが炎症を起こすこともあります。難聴や耳骨が溶けだしてしまうことがあるので注意が必要です。


声掛けしても振り向かなかったり、何回も聞き返したり、テレビなどの音響機器をボリュームを上げて聞いていたりする症状があったら、難聴を起こしているサインかもしれません。



 

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