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パニック障害の原因と治療対処法について


予期しない出来事が起こると誰でもパニック状態になりますが、パニック障害は、突然、胸がドキドキしたり、息苦しくなったり、めまいから立っていられなくなる等、強い不安感に襲われるパニック発作が現れる疾患です。


パニック発作は、狭い場所に居る時に起こりやすいですが、いつ、どこで発作が起こるかは本人にも予想がつかない為、再度発作が起こるのではないか?発作が起こったらどうしようという恐怖心や不安感が増し、外出すること自体ができなくなります。


こうした精神の状態を予期不安、更に人が集まる場所や過去に発作を起こした場所を避けるような行動をとるのが広場恐怖です。予期不安や広場恐怖はパニック発作とともに、パニック障害特有の症状になります。


過労や精神的ストレス、慢性的な睡眠不足の状態が長期にわたって続いていると起こりやすくなる傾向があります。パニック障害の原因は不明とされていますが、持続的なストレスによる自律神経の乱れが発作の引き金になっていると考えられます。


動悸がしたり息苦しくなってくると、再度発作が起こるのでは?とパニックになり、こうした状態が繰り返されると、不安や恐怖が増幅してきて、更に発作が重くなるという悪循環になります。


パニック発作が起こっても、そうした状態を肯定的に受け止められるようになると、しだいに発作の程度が弱くなったり、時間が短くなったりして苦にならなくなります。不安や恐怖がやわらいでくるとおのずと発作も起こりにくくなります。


治療では、薬物療法と心理療法の組み合わせが一般的。心理療法として、間違った行動習慣を徐々に修正していく事を目的にした認知行動療法と心を身体のリラックス度を上げることを目的にした自律訓練法があります。


発作を予防するには、過度なストレスを避ける事が大切です。睡眠時間をシッカリ確保して、血流を良くする為に、入浴で身体を温めたり、適度に身体を動かすことが心がけましょう。






 

全般性不安障害の症状と治療対処法について


全般性不安障害は、特定の状況や機会に遭遇すると過剰な不安や心配が起こり、日常生活や仕事に支障をきたします。不安を起こす対象は多岐にわたり、健康、経済、仕事、人間関係、自然現象などあらゆることが不安の対象になります。


不安の程度は、妥当な範囲を超えた状態にあり、不安の感情をコントロールすることができません。その為、物事に集中できず、症状が進むと心身や日常生活に支障を来すようになります。不安障害には、脳機能変化の関与が言われています。


発症原因については特定できていませんが、生活や仕事上で起こった様々なストレスをキッカケにして起こっている事が多く、元々、性格的に神経質で不安を感じやすい人に起こりやすい傾向が見られます。


精神的な症状としては、慢性的な不安と過敏、落ち着きのなさ、集中困難、緊張やイライラ感が見られ、肉体的な症状としては、首のこり、頭痛やめまい、震え、息苦しさ、頻尿、下痢、不眠、疲労感や倦怠感等が見られます。


ストレスの有無や受け取り方により、様々な症状が出たりします。社会不安障害やパニック障害が同時に現れたり、うつ病などの気分障害を併発していることも多く、個人により症状の現れ方は様々です。


症状や日常での様子についての質問を行い、不安症状を診断します。不安障害であることが判明すれば、治療が行われます。治療法としては、薬物療法と精神療法があります。薬物療法では主に抗不安薬を用いることもあります。


そして、薬物療法を行って不安感を軽減させながら、カウンセリングや認知行動療法などの精神療法を行い、患者さん自身が自律的に不安をコントロールできるような状態にもっていきます。





 

PTSD(外傷後ストレス障害)の症状と治療法について


PTSD(外傷後ストレス障害)は、心的外傷、つまり心に与えた衝撃的な傷をさします。悲惨な状況や耐えがたい恐怖を感じる体験をした時に、それが心に与えられた外傷となり、様々な症状が現れてきます。


心的外傷は、テロや戦争、事件事故、地震や津波などの自然災害、幼いころに受けた虐待、普通では体験できない状況に身を置いた経験や、直接自分が体験していなくても間接的に悲惨な現場を見たりした事が、きっかけになる場合もあります。


PTSDの症状の多くは心に傷を受けてから数週間から数ヶ月後に現れてきます。フラッシュバック、回避恐怖パニック発作、自律神経の覚醒亢進は、代表的な症状です。フラッシュバックは、恐怖の体験記憶につながるような刺激を受けた時に、その場の感情や身体感覚が突然現れます。


回避恐怖パニック発作は、心のトラウマに関連する場所や人物、事象などが突如起こります。自律神経系の覚醒亢進は、緊張感を伴った状態が恒常的に身体の反応として起こっているものです。


心の傷が深く、フラッシュバックの頻度も高いと、常に不安で落ち着きがなく、ものごとに集中できなくなります。疎外感や隔離感を感じ、いつも、孤立感を感じる感覚を持つようになります。


又、心の不調は、身体の調子にも影響を与えるので、不眠や頭痛、食欲不振、倦怠感や疲労感などの身体症状を伴う場合もあります。


PTSDの治療には、通常、薬物療法と精神療法の2つの方法がとられます。薬物療法は、症状の程度に応じて、症状の程度に応じて抗鬱薬や抗精神薬、抗不安薬などを使用します。


精神療法には、同様の体験を持った人たちが集まって体験を語り合う集団療法、起こった出来事を論理的な思考で克服してく認知行動療法があります。情緒的な障害には、トークセラピーが最も有効とされています。


 

 

心臓神経症の症状と治療対処法について


心臓神経症は、心臓自体に障害がないのに心臓に異常があるという思い込みから、息切れや胸の痛み等の症状が現れるなど、過剰に心臓の事が気にかけることで起こる心の病的状態です。神経循環無力症とも言われます。


元々、神経質なタイプの人や無気力の人に起こりやすく、心臓病への恐怖や突然死の不安から、ストレスや過労をキッカケにして起こります。一度発作が起こってしまうと、再発することの恐れから、更に発作を起こしやすい状態になります。


主な症状は、心臓がチクチクする感じや重苦しいといったものです。じっとしていても長時間にわたり続くのが特徴です。女性の場合は、過換気症候群に似た呼吸障害を起こす人もいます。


不安な状態や心配事がある時など、精神に緊張をもたらすような状態があると、動悸が現われやすくなります。


心臓神経症にかかる人は神経質な人が多いため、不安や緊張感を開放することが治療の基本になります。環境を整備し、精神安定剤や抗不安薬などの薬剤を使用したり、自立訓練法などの心理療法などを行います。


心臓自体が何らかのトラブルを起こしているわけでないので、症状が見られても心臓に対して治療は行う事はなく、適時の薬剤の使用と心理療法がメインになります。


普段の生活の中で、自分が興味のある趣味やスポーツの時間を投入するなど、心から楽しめる環境を整える事が大切になります。又、過度なストレスを感じないように、仕事と休息のバランスをとるようにしましょう。

 



 

心気症の症状と治療について


心気症は、ちょっとした身体の変化や不調があったり、全く異常はない場合でも、重病を患っているのではという病気に対する恐怖から医療機関を転々としてしまう等の症状が見られる精神疾患です。


原因の特定はできませんが、自己や近親者の病気体験などにより、行き過ぎた自己観察と解釈傾向を持っている事が知られている為、元々の性格が根底にあると省察されています。男女の差はなく、年代的には20代〜30代に多く見られます


心気症で見られる身体の不調は、頭痛、頭重、動悸、めまい、フラフラ感、圧迫感、しびれ、痛み、肩こり、目の疲れ、発汗、ふるえ、食欲低下、不眠、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、性欲減退等。


精神症状としては、疲労しやすさ、集中できない、不安、あせり、記憶減退、気力がない等です。


ネットの普及により、少しでも身体の不調を見つけるとネット検索で情報収集を行い、似た症状を集め、自分が重病である事の証拠を集めようとし、


病気の疑いが晴れても、診断を信じる事なく、病気があるはずで見つからないだけと思い、医者への不信感が起こり、身体の異常を発見してほしいと医療機関を転々としますが、その強い不安感などから、実際に身体の不調が現れる事になります。


治療は、症状に異常がない事を伝えた後、心理療法など精神科的治療を受ける事が効果的です。向精神薬や抗うつ薬を使う場合もありますが、多くの場合、一時的な効果しかありません。


患者との間に強い信頼関係が築かれている事が治癒効果を上げる為、時間をかけてプライドを傷つけないようにし、孤立感を少しでも和らげていく対処が必要になります。

 



 

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