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肺高血圧症の症状と治療法について


肺高血圧症は、肺動脈の内腔が狭まる事で、肺動脈の血圧が高くなってしまう疾患です。肺に血液を送る右心室に大きな負担がかかり、右心室の機能の低下とともに、心臓の機能全体も低下していきます。


原発性肺高血圧症と特定の病気が原因で起こる続発性肺高血圧症に分けられます。続発性の原因となる肺疾患には、肺血栓塞栓症や肺性心、肺水腫、肺うっ血があり、心臓疾患には、僧帽弁狭窄症、先天性心疾患などがあります。


初期の段階では、坂道や階段を利用した時に起こる息切れ、疲労感や倦怠感を感じるようになります。次第に足や顔にむくみが現れるようになったり、身体を横にすると呼吸が苦しくなったりします。


病気が進行すると、咳や喘鳴、めまい、失神、血痰、喀血、チアノーゼ、狭心症で見られるような胸の痛みを感じるようになります。精神的には肉体疲労から起こるうつ状態になる事もあります。


20年程前から肺高血圧症では、効果的な治療が行われるようになりました。治療法としては、バルーンを利用し狭くなった血管を拡張する手術。動脈の末端部に血栓ができているケースでは、画像診断による、カテーテル治療などがあります。


効果的な薬の開発も進んでいて、血管拡張剤ではエポプロステノールの有効性の高さが知られています。様々な薬(飲み薬)が開発され、血管拡張剤を使用した治療により治癒効果も高くなっています。


肺高血圧症については、専門の診断を行う医療機関が限られている事から、病気に気付かないままになっているケースもあるようで、その為、動悸、息切れなどの症状が出ている場合は、肺高血圧症の可能性も頭に入れておく必要があります。




 

腎血管性高血圧の症状と治療と予防について


腎血管性高血圧は、左右どちからの腎動脈の一部が狭くなる事で血液が腎臓へうまく運ばれなくなったために起こる高血圧です。


腎臓は体内の水分量をコントロールしていますが、十分な血液が腎臓にまわってこなくなると体内の水分が不足していると判断し、体の中に余分な水分が蓄積しやすくなります。その結果として身体は、血圧の高い状態になります。


高齢者の場合は、動脈硬化から血管が狭まる事が多いですが、若い人の場合、血管壁の一部が腫大することで血液の流れが悪くなる場合が多いようです。女性では大動脈炎症候群が原因の場合が多いです。


又、体の水分量が増えて血圧が上昇する事の他に、腎臓に入るはずの血液が不足してくると酵素レニンの量が増え、結果、血圧を上昇させる物質がつくられる事から高血圧を起こす場合もあります。


血圧が高くなって高血圧の症状を起こしますが、特に自覚症状がありません。一般に降圧剤が効きにくく、拡張期の血圧が高くなります。血管の狭まっているヶ所が改善される血圧の数値も正常に戻る可能性もあります。


腎動脈に狭窄がある場合は、バルーンカテーテルを使って血管を広げたり、ステントを挿入して、狭窄を起こしているヶ所の切除が行われますが、その手法が採用されるかは、部位、症状、原因、年齢などが加味されます。


薬物療法としては、降圧剤のACE阻害剤、β遮断剤を使用します。その他、カルシウム拮抗薬や利尿薬が使用される場合もあります。


予防としては、高血圧を改善してくことが大切になります。食生活では、脂肪分や動物性タンパク質の摂取量を減らし、血液の流れを良くするために食品の摂取、野菜や果物類を積極的に補うようにしましょう。







 

高血圧の合併症での注意点について


高血圧の状態が長く続くと様々な合併症を起こすことになります。血管の老化、動脈硬化の進行を招き、更に血管の障害から、脳梗塞や心筋梗塞、そのほか、血管に関係する様々な病気の温床をつくっていきます。


サイレントキラーと高血圧自体は、呼ばれているだけに、自覚症状がなく、進行していきます。塩分の多い食事を好んで食べる日本人には、元々高血圧になりやすい素地がありましたが、それにプラスして、食生活の変化が高血圧患者の増加に影響を与えています。


高脂肪で高タンパクの欧米化した食事、カロリーの高い食事になりがちで、結果、コレステロールの数値を高めることになり、心筋梗塞や脳梗塞などの虚血性疾患を起こしやすくなるパターンに変化しています。


脳卒中では、以前は、脳出血の方が多かったのが、現在では、脳梗塞の方が増えていることからわかります。


高血圧が関係している合併症には、脳や心臓の他にも、腎臓にも現れやすくなります。腎臓は、毛細血管の塊の臓器で、血管に圧がかかりすぎる状態が長く続くと組織自体が硬くなる状態になります。


腎硬化症から、腎臓の機能を失う腎不全へと進行することにつながり、最悪、透析が必要なカラダになることもあります。


脳に起こる合併症で注意をしないといけないのが、認知症です。血栓により、脳血管の血流が悪くなることから起こる、脳血管性に認知症と呼ばれるもの。間接的に高血圧の状態が将来、認知症に関係するケースもでてくるので、注意が必要です。




 

本態性高血圧の原因と特徴について


高血圧の症状の凡そ、90パーセントは、原因がハッキリとしない高血圧です。高血圧との診断を下される人の多くは、血圧の数値が特に高いだけで、他の検査を受けても、特に異常が見られれないケースが多々あります。


本態性高血圧は、遺伝的な体質、年齢とともに衰える血管の老化、又、精神的、肉体的なストレスなどが関係しているとされてます。特に遺伝的な要素が影響を与えるとされていて、代々高血圧の家系の人は、その子孫も受けつぐようです。


年齢的には、男性で、40を超えるころに、女性では、50を超える頃になってくると徐々に増えてきます。遺伝的な要因が高いので、家族に高血圧の人がいる場合は、特にこの年齢に該当するようになった時には、生活習慣の改善などを意識する必要があります。


本態性高血圧自体が、特にトラブルを起こすものではないとしても、血圧が高い状態が長く続くと、血管や臓器に過度な負担を与えてしまうため、トラブルを引き起こす前に、注意をする事が肝心です。


年をとってくると、動脈硬化は、自然と進行してくるので、血管の老化とともに収縮期の血圧の数値が上昇してきます。高血圧から脳出血や毛細血管のトラブルを起こしてしまうリスクは高くなってくるので


食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足、過度なストレスのある生活を送っているなど、該当する項目が多くある人は、生活習慣やライフスタイルの改善を予防の為にも、早めに取りいれることが必要です。





 

肥満の改善による高血圧対策


肥満と高血圧には密接な関係があります。普段から血圧の高い人には、肥満の人が多く、逆に肥満の人に高血圧の人が多いと言えます。肥満でいると長期的に見て、様々な負担をかけることになります。


身体が肥満の状態でいると、動くに従って、多くのエネルギーが必要になります。エネルギーの産生には、酸素やブドウ糖が必要で、その為、多くの血液を全身の細胞に届ける必要がでてきます。


肥満の程度の悪化に従って、必然的に心拍量を上昇させることになり、血圧も上がります。


食事から摂るエネルギー量が高くなると肥満になります。肥満傾向の人ほど、糖分や脂分の多い食べ物、又、お酒の量もオーバー気味です。その為、カロリー過多の状態になっています。


飲みすぎや食べ過ぎにより、カロリー過多になってくると内臓脂肪型の肥満になり、メタボのリスクを高めます。メタボは、血管の老化を進行させるので、虚血性疾患である、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることになります。


高血圧の多くは、ダイエットと塩分を制限することで、改善にむかくことがわかっています。高血圧にプラスして肥満である場合は、塩分を制限することにプラスして、体脂肪を減らすことも必要になってきます。



 

高血圧記事一覧

  • 肺高血圧症の症状と治療法について
  • 腎血管性高血圧の症状と治療と予防について
  • 高血圧の合併症での注意点について
  • 本態性高血圧の原因と特徴について
  • 肥満の改善による高血圧対策