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鼻閉、鼻づまりの原因と治療法について
鼻閉、鼻ずまりがあると呼吸がしにくくなる為、不快感や頭重感を感じますが、慢性状態にあると鼻から呼吸ができなくなる為、口呼吸が助長されたり、鼻粘膜を傷めて感染症を起こしやすくなったり、いびきをかきやすくなったりします。
原因は、風邪、アレルギー、鼻炎、副鼻腔炎など鼻汁がでやすい状態の時や炎症から下鼻甲介が肥大している時、又、鼻中隔彎曲症など鼻腔の構造的な問題が挙げられます。鼻中隔彎曲症は、鼻中隔が彎曲するもので、曲がり度合いが大きいと鼻づまりの原因になります。
又、慢性的な副鼻腔炎から、鼻の中に鼻茸ができて鼻づまりを起こしている場合もあります。鼻茸は粘膜がきのこのようにふくれたもので、ネバネバした膿性の鼻汁が長期にわたって出続けた場合に起こります。
治療では、一般に抗アレルギー剤の服用などで改善します。又、温湿布など毎日使用する事で改善する事例も多くあるようです。
薬を使用しても鼻づまりが改善しない場合は、手術が必要になります。アレルギーが主になっている時はレーザー治療が主になりますが、鼻中隔彎曲症等は構造的なものなので、治療としては鼻中隔矯正術が行われます。
鼻茸は、悪化すると嗅覚を低下させたり、鼻を変性させるほか、鼻の穴から出たりすることがあるので、手術で除去する事になります。
鼻閉、鼻づまりをそのままにしていると生活の質を下げるだけでなく、口呼吸等の呼吸障害から心不全や肺高血圧症など重篤な状態を招くことがあるので、できるだけ早めの対処や治療が必要です。
嗅覚障害の原因と治療対処法について
嗅覚障害は、臭いを察知する嗅神経から脳に伝達する働きがうまくいかず、臭いを正確に把握する事ができない状態を言います。人の食欲を増進させるのが嗅覚の働きの一つなので、嗅覚障害を起こすと美味しいものを美味しく食べるという本来の働きができなくなります。
嗅覚障害は、臭いを察知する経路のどのヶ所に障害が起こったかによって、呼吸性、神経性、そして、心因性の三つに分けられます。
呼吸性の障害は、炎症などから鼻粘膜が剥離して、臭いを発している成分が、臭いを感知する神経に届かない事から発症します。蓄膿症など鼻づまりや鼻水のたまる疾患は、呼吸性障害の原因となります。
嗅覚神経そのものが作用しなくなったものが神経性の障害です。脳疾患、風邪、ウイルス感染などによって、一時的に嗅覚の失われる事があります。神経性の障害は、真性嗅覚障害とも呼ばれています。
心因性から起こる嗅覚障害は、実際には存在しない悪臭を感じてしまうもので、一種のノイローゼになります。妊娠末期の人など発症するケースが見られます。
治療は、早期に原因に従った治療が必要になります。鼻づまり等が原因で起こっている場合は、元になる疾患の治療が必要です。神経性のものでは、ビタミンB1を使用した内服などで治癒するケースもあります。
心因性で見られる妊娠中に起こっている嗅覚障害は、出産後には正常に戻ります。感冒後の嗅覚障害ではステロイドの点鼻療法を主にビタミン剤やヒスタミン剤などが使用されます。嗅覚の異常が続くようなら、早めに医師の診断を仰ぐことが大切です。
急性副鼻腔炎の症状と治療や対処法について
急性副鼻腔炎は、急激に副鼻腔に炎症が起こる疾患です。腔鼻の周囲に隣接している4種類の空洞をまとめて副鼻腔と呼んでいます。風邪にかかった後に引き続いて細菌感染を起こすことで急激に炎症が広がります。
急性鼻炎などの鼻腔の炎症が、副鼻腔に広がっていきますが、原因となる菌には肺炎球菌、インフルエンザ菌等があります。
その他の原因には、へりや飛行機に搭乗した時やスキューバダイビングを行って海底深く潜る等、急激な気圧の変化にさらされた場合にも起こることがありますが、但、急性副鼻腔炎へつながる確率はあまり高くありません。
主な症状は、鼻汁と痛みになります。炎症を起こしているので副鼻腔の入口が狭まる事になり、膿がたまりやすくなります。膿がたまってくると次第に副鼻腔にかかる圧もあがってくる事から頬や目に痛みが出てくる事もあります。
左右のどちらか一方に起こる事が多く、炎症が目に及ぶと視力の低下を招いたりします。脳に及ぶと頭痛だけでなく意識障害を起こす場合もあります。
炎症の程度が軽い場合では、3〜4週間で自然に治癒していく人もいますが、急性副鼻腔炎の多くは治療が必要となります。治療法は、溜まった膿を取り除いたり、病巣部を除去する方法、薬を使用して炎症を抑えたり等が主に行われます。
症状が重い場合は、副鼻腔の洗浄が行われます。慢性化した場合には、夜間睡眠時に膿が咽頭、気管に落ち込んでいき、気管支炎を起こすこともあるので注意が必要です。
傾向として、ストレス過多などで過労状態がひどくなると発症しやすいと言われています。免疫力を下げないようにシッカリと身体を休めるとともに十分な睡眠を取ることが予防につながります。
慢性副鼻腔炎の治療と再発や予防について
慢性副鼻腔炎の中程度の場合までは薬物療法が主に行われます。直接鼻に行う方法として、膿や鼻汁を吸い出し鼻の中を綺麗にしてから、ネプライザーとという装置を使用しながら、ステロイド剤や抗菌薬を副鼻腔内に送り込む方法がとられます。
細菌の感染から炎症を起こしている場合は、マクロライド系抗菌薬を使用し、免疫の働きを調節したり線毛の働きを改善で炎症の抑制や鼻水の量を減らしたりという効果を期待して、半年程の期間を目安に服用を続けます。
その他に、膿を出しやすくする粘液溶解薬なども使用されます。好酸球性が原因で炎症を起こしている場合は抗菌薬では効果が見られないので、アレルギーを抑える抗ロイトコリエン薬や少量のステロイド薬を使用します。
薬物療法を半年行っても改善が見られない場合や重症の人は手術が必要になります。現在主流となっているのが、内視鏡を鼻の孔から挿入して、処置を行う方法です。
手術では、呼吸ができるように自然口を大きく広げる事が大切になります。その為に鼻茸や粘膜を削って薄くしたり、たまっている膿を吸収し除去する処置がとられます。治療は1〜2時間で済み、術後は1週間程の入院が必要になります。
最近では、ナビゲーションシステムを取り入れているところも増えているため、脳や視神経にダメージを与える危険性も格段に減っています。
手術を行って治癒しても慢性副鼻腔炎は再発しやすいので、薬の使用は継続して行う事が大切になります。特に感染性の副鼻腔炎の場合は半年ほど治療の継続が必要です。
又、好酸球性副鼻腔炎の場合は、治りにくいタイプとされていて、完全に治癒するまで数年間は必要とされています。
慢性副鼻腔炎にならないようにする為には予防に意識を向ける事が一番です。風邪をひかないことひいても長引かせない事が大切です。特に気をつけたいのが鼻風邪をひいた時で、細菌の温床となる鼻汁をためないようにしましょう。
急性副鼻腔炎の症状と治療法等について
急性副鼻腔炎は、鼻の周囲にある副鼻腔が何らかの原因により急激に炎症を起こす疾患です。急性鼻炎などの鼻腔の炎症が、副鼻腔へと広がってしまったことから起こるケースが最も多いです。
通常は、1〜2週間程で治癒していきますが、炎症が長引いてしまったり、風邪や細菌感染を何度も繰り返していると慢性症状へと移行する場合があります。
その他の要因としては、飛行機への搭乗や潜水など、気圧が急激に変わるような場所などに身を置くことで、急性副鼻腔炎を起こす場合がありますが、発症数としては多くありません。
炎症を起こしている事で、腫れから副鼻腔の入口が狭くなったり閉じてしまったりして、中に膿がたまります。その為副鼻腔の圧力が大きくなり、頭痛がしたり、頭重感を感じたりします。
意識散漫、記憶力の減退から、仕事や勉強に集中できなくなるなど生活に支障をきたすケースもあります。また、濃い鼻汁出たり、それが喉へまわったりもし、その事が咳の原因になることもあります。
症状と鼻の中を視診することにより診断がつきますが、病状の程度や治療法を決定するためにX線検査をする事もあります。症状が軽い場合は、1〜2週ほどで自然に治癒していきますが、ほとんどの場合、治療が必要となる場合が多いです。
治療は、膿を吸い出したり粘膜を取り除く処置がとられます。炎症を抑える薬や鼻汁の粘り気をとる薬などを服用して、鼻汁が出てきやすいようにします。
炎症や腫れをとる為の薬を霧状にして直接鼻へ噴霧することなどが行われます。軽症の場合はこの方法で治りますが重症の場合は、副鼻腔の洗浄等も行われます。
尚、慢性化した場合には、夜寝ている時に膿が咽頭、気管に落ち込んでしまい気管支炎を併発する場合もあるので注意が必要です。