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心内膜炎の症状と治療について


心内膜炎は、心臓の内壁の心内膜に炎症が起こる疾患です。心内膜に炎症が起こる原因にはいくつかありますが、主にリウマチ熱からリウマチ性のものと、細菌感染が原因で起こる感染性のものがあります。

 
リウマチ性心内膜炎は、熟年層の人や小児に見られ、発熱や関節炎などのリウマチ熱の症状が現れ、頻脈、心拡大、心雑音などの症状が現れてきます。


細菌性心内膜炎は、先天性の心疾患、心臓弁膜症と元々心臓病を患ってい人に起こります。その為、心臓疾患を患っていない人には、細菌性心内膜炎は起こりません。


細菌性心内膜炎の症状には、38度前後の発熱、発汗、食欲の減退、倦怠感が続きます。肝腫大、脾腫が現れたり、眼瞼結膜、眼底、爪の下などに点状出血、手足に太鼓ばち指や小結節が現れたりします。


扁桃腺の摘出術や歯の治療で抜歯した時、膀胱鏡の検査、産婦人科の泌尿器の検査や何らかの手術行われた時に、外部から細菌が血中に入り、心臓に流れてきた細菌が心臓に付着して炎症を起こします。


細菌性心内膜炎では、原因菌の特定を行い、十分量の抗生物質の投与が必要です。心臓に異常が無くても、ブドウ球菌等の組織障害を起こしやすい菌が付着すると炎症を起こします。


体力が落ちている高齢者など、扁桃腺検査、婦人科や泌尿器科の検査や抜歯、手術を行う時に、心内膜炎が起こらないように、抗生物質を飲むなど予防の為の手段をとってもらう必要があります。


早期に適切な治療を行えば、ほとんと治癒しますが、治療が遅れると、心内膜炎はなおっても、元となっている心臓病が悪化してしまう危険性があります。また、心内膜炎は再発を起こしやすいので注意が必要です。

 

 

うっ血性心不全の症状と治療について


うっ血性心不全は、様々な原因から、心臓の収縮力が弱くなって起こる疾患です。うっ血性心不全に関係する病気には、虚血性心疾患、高血圧症、拡張型心筋症、アルコール性心筋症、ウイルス性心筋炎、心臓弁膜症などがあります。


左心室の力が弱まると、肺から心臓へ血液が戻りにくくなり、肺に血液がたまり、酸素と二酸化炭素のガス交換がスムーズに行われなくなり、息が切れたり、横になっている時に突然の呼吸困難(肺水腫)が起きたりします。


寝たままの姿勢より座っている姿勢(起座呼吸)の方が肺に血液がたまりにくいので、左心室の力が弱くなっている場合は、呼吸が楽にできます。


右心室の力が弱まると、全身から心臓に血液が戻りにくくなり、肝臓や胃腸に溜まるので、食欲がなくなったり、足がむくんだりします。腎臓での血液中に含まれている濾過も十分に行われなくなる事から老廃物が体内に蓄積して、身体に悪影響及ぼす事になります。


高齢者では、動脈硬化の進行から血流量そのものの低下から、脳へ十分な血液が届かなくなる状態になり、めまいをや見当識障害など、精神症状が現れてくるもの特徴です。


胚のうっ血や浮腫に対しては、余分な水分や塩分の割合を減らすため、利尿剤が使われます。心臓の収縮力を強め、心拍を安定させることを目的にジギタリスが使用されます。心臓の収縮力を強め、負担を軽くするために血管拡張剤が使われます。


症状が強く血圧が低下する場合は、強心剤が使用されます。心臓を保護する目的、ACE阻害剤やβ阻害剤が使用されます。同時に、治療や予防の為には、日常生活での管理(塩分やアルコールの制限、食事や体重の管理)は極めて大切になります。

 



 

心室性期外収縮の治療、心房性期外収縮の原因について


期外収縮は、心臓の収縮リズムが乱れる疾患です。期外収縮には、心房性期外収縮と心室性期外収縮があります。健常者の心臓内では、コントロールセンターである心房洞結節から発信される電流で、心室が収縮して血液が排出されます。


心房性期外収縮では、洞結節以外の心房部分から電流が発信されます。その為、心房部分から発信された電流が房室結節を経て心室へ向かうと、心室が収縮して期外収縮となります。


こうした電流の流れは、本来の心臓の収縮ではない事から、鼓動や脈のリズムが乱れた感じが自覚されます。心房性期外収縮の多くは健常者でも発症するものなので、治療は必要ありませんが、不整脈の自覚症状が強い場合は、治療を行う対象になります。


心室は心房の洞結節からの電流発信により収縮します。ただ、心室には自動能と呼ばれる、洞結節からの刺激がなくなるような異常事態でも、自分で勝手に収縮できる能力があります。


心室性期外収縮では、自動能が起きてしまうことで起こります。心室性期外収縮でも、出現数がすくなく、症状のない場合は、治療の必要はありません。


但し、2回以上に続けて場合や通常の収縮の直後に起こるものは、心室粗動や心室細動を起こすことが多く危険です。元々何らかの心臓病を持つ人が、心室性期外収縮を起こすと、突然死のリスクが高まります。


連続して期外収縮が起こらない場合は、特に治療は必要がありません。


運動が引き金になって起こる心房性期外収縮や心室性期外収縮では、インデラル錠などのβ阻害剤が使用されます。発作回数が多く見られたり、2回続けて起こる心室性期外収縮も、インデラル錠が使用されます。

 



 

発作性上室性頻拍症の症状と治療について


発作性上室性頻拍症は、心拍数が突然早まるという頻脈発作が起こる疾患をいいます。正常な心臓では、心房から発信される電気信号が房室結節を経て心室に流れ、心室が収縮することで血液を送り出しています。


発作性上室性頻拍症では、電気信号の一部が房室装飾で再流入を繰り返すことで心室へ電気信号が流れ、不規則な心室での収縮が起こります。(正常な脈拍は1分間に60回〜90回ですが、発作性上室性頻拍症では、1分間に140〜240回)


発作性上室性頻拍症は、生命への危険はありませんが、頻脈は突然起こり(睡眠時に起こる事が多い)、自然と治まるケースが殆んど。


めまいや胸苦しさ、突然の動悸や息苦しさで、不安を訴える事があります。症状が重い場合は、手足の冷えから、更に吐き気や意識が遠のく感じが現れたりします。


呼吸をする時に、空気を吸い込んだ後、長く止めることを繰り返すと、発作が止まることがあります。また、咳をしたり、手足を伸ばしたりしても同様の効果が見られる場合もあります。


藥物治療では、症状が現れている時には、抗不整脈剤のアデホス注射、ワソラン注射や直流通電を使用し、定期的な薬の飲用で、予防的に発作を抑える事を目的に、ワソラン錠やテノーミン錠などの飲み薬を使用。


藥物治療で、期待通りの改善が見られない場合は、カテーテル治療が行われます。カテーテル治療は、心臓に管を入れて、高周波で、房室装飾や副伝導路の改善を目的にした治療となります。


 



 

心房細動に関連する症状と治療について


心房細動は心臓の心房という組織の機能的な異常によって生じるものです。心臓に異常がなければ、心臓の鼓動は自覚されないものですが、鼓動のリズムが乱れた時、心臓の存在を意識するようになります。


動悸は、心房細動の典型的な症状で、心拍数の異常な増加によって生じるものです。しかし、動悸そのものは、表面に現れた症状に過ぎず、心臓の障害を現していますがその事自体は問題はありません。


但し、心房細動がきっかけで起こる障害や症状、疾患には、注意が必要になります。1、低血圧。低血圧は、心房細動が生じると心室内での心拍数が著しく増える事によって生じます。


2、疲れやすさ。疲れやすさは、心房細動が原因で心房が肥大したまま収縮できなくなることにより、送り出される血液が少なくなること生じます。血流量の減少は、細胞のエネルギー代謝の低下を生み十分なエネルギーを補充できなくなります。


3、失神。心房細動が停止すると同時に心臓が停止したりします。失神は、心停止にともなって発症するものです。4、不安。一度発作を起こした経験があると、動悸がいつ起こるのかわからない事に対する不安が常に残ります。


心臓細胞の検査は、心電図をとって、心臓の波形に異常がみられないか探るほか、不整脈を抑える抗不整脈薬を投与するなどして、異常の原因を探る方法が取られます。


肺炎、高熱、感情的なストレス、外科手術、運動、アルコール中毒、甲状腺中毒症など、急性の心房細動を起こしている場合は、原因となっている疾患や障害をさぐりこれを治療します。


重症の場合は、頻脈を抑えるために除細動器で応急処置を行い、障害の違いに合わせた種々の抗不整脈剤の投与を行うことで治療していきます。

 



 

心臓病 循環器の病気記事一覧

  • 心内膜炎の症状と治療について
  • うっ血性心不全の症状と治療について
  • 心室性期外収縮の治療、心房性期外収縮の原因について
  • 発作性上室性頻拍症の症状と治療について
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