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副甲状腺機能亢進症の症状と治療について
副甲状腺機能亢進症は、過剰に副甲状腺ホルモンがつくられ、そのために血液中のカルシウムが増加していく疾患です。血中のカルシウム濃度の増加は、尿路結石、腎機能の低下を招きます。
亢進症を起こす原因には、副甲状腺ホルモンの腺腫、がん、肥大などが関係していると言われていて、そこでホルモンが作られすぎるために起こります。
症状としては、血中のカルシウムが増える事で、高カルシウム血症の症状が見られます。脱力感、食欲不振、便秘、体重減少、筋肉痛、関節痛、腹痛、筋力の低下などが起こり、吐き気を伴うことがあります。
骨量が減ることで骨粗鬆症となり骨折が起こりやすくなります。また、腎臓から多量のカルシウムが尿中に出るために腎臓結石ができやすくなり、重症になると腎石灰化症という状態になって、腎臓自体にもカルシウムが蓄積し腎機能が低下します。
治療としては、早期に対処する事が必要で、副甲状腺の腫瘍を外科的に除去する必要があります。肥大した副甲状腺を発見するまでが困難を要しますが、発見された後は腫瘍の摘出は比較的容易と言われています。
対処が遅れてしまうと腎臓の働きも次第に悪くなり、ついには尿毒症になり、尿毒症から生命の危機を招く必要がありますが早期の段階で専門医の診察を受けることが大切になります。
橋本病によるホルモンの減少と治療法
橋本病は、慢性的な甲状腺の炎症からくる甲状腺機能低下症です。女性に多く見られ、病気になっていても特に目立った症状がありません。又、甲状腺に炎症を起こしていても、ホルモンの分泌が不足していなければ、特に問題はありません。
凡そ90パーセントの人は、橋本病であっても甲状腺ホルモンの分泌量には問題はないですが、時間の経過から甲状腺の機能の低下が現われることもある為、年に2回程度は、定期検査を受ける必要があります。
一般的に、甲状腺ホルモンの分泌量が減ってくると、細胞の代謝の流れが悪くなり、それにしたがって、心身の活動も悪くなってきます。気力体力の低下やむくみ、体重の増加などがみられます。
橋本病の場合は、首の腫れから発見されることが多い為、首の腫れの症状に気が付いたら、専門医の診断を仰ぐことが必要です。又、悪玉コレステロールが増加することから見つかることもあります。
治療の中心は、薬物療法になります。分泌量の減った甲状腺ホルモンを補うため、甲状腺ホルモン薬が使用されます。一日に一回程度、不足分を補う量を処方されます。年に2〜3回程度検査を受け、薬の適量を判断します。
橋本病 慢性甲状腺炎の症状と治療法
橋本病は、甲状腺が硬くなり、大きく腫れてくる疾患です。特に中年以降の女性の多く見られる傾向があります。自己免疫疾患の一つとされています。最近では、10代の女性にも発病することが判明されてきました。
主な症状としては、甲状腺の全域にわたって大きく腫れてきます。甲状腺の腫れに従って、その表面は、デコボコした感じになり、第三者の指摘から、頸が腫れているということに気付くことが多いようです。
腫れの症状が出てくるのは、甲状腺に炎症が起こるのと、その為に甲状腺において、ホルモンの分泌量が少なくなり、脳下垂体からホルモンの分泌量が増えて、甲状腺を絶えず刺激してしまうことが関係しています。
多くのケースでは、甲状腺全体にわたって腫れてくることが多いですが、人によって片方だけにしか腫れが出てこないこともあります。病巣部が硬くなってくることからがんの疑いがもたれることもあります。
橋本病の治療は、二次的に発症する甲状腺機能低下症の治療が、その中心になります。甲状腺が腫れている症状については、ホルモン剤の投与を行うことで、大きくなるのを抑え、組織を柔らかくしていきます。
甲状腺機能低下症の症状と対処法について
甲状腺機能低下症は、甲状腺から分泌されているホルモン量が足りなくなることから起こる疾患です。ホルモン量の低下は、更年期に現れる症状によく似た症状がでてきます。
甲状腺から出てくるホルモンは、命を支えるのに必要なエネルギーの産生や調節に必要な役割をしています。このホルモンの低下によって、まぶたのむくみや舌やくちびるなどが厚くなったりなどの症状がでてきます。
人によっては、髪の毛が抜けてきたり、眉毛が抜けてきたり、皮膚の乾燥した状態もでてきます。疲れがなかなかとれなかったり、無気力感、食欲の低下や消化器系の働きの不調から便秘など生命エネルギーなどの低下を感じます。
甲状腺機能低下症では、細胞の新陳代謝の流れが悪くなることから、体温が次第に低下をしていきますが、逆にライフスタイルの悪化から体温の低下を招いた結果として甲状腺の働きが低下している場合もあります。
普段から特に食生活などには、配慮が必要で、食性の合った食事をベースに、性質的に体を温めるような食物を摂るようにすることが大切です。又、運動やお風呂に入るなどの体を温める工夫も必要になります。
橋本病の原因と症状について
甲状腺機能低下症の代表的な疾患が橋本病です。橋本病は自己免疫疾患の一つです。初期の段階では特に目立った症状がでてきません。首の腫れた状態から橋本病とわかる人が多いです。
自己の免疫細胞が、甲状腺の細胞を壊してしまうことから起こり、破壊された組織では、慢性的な炎症を起こし、これが腫れの症状を起こします。
むくみは、主な症状です。起床時には、手や顔がこわばります。顔のむくみから、瞼のむくや、唇が肥厚、舌の拡大、又、粘膜組織もむくみを起こす事があり、喉頭で起こると声が次第にかれてくるようになります。
皮膚表面が乾燥し、粉がふいたような皮膚となり、貧血が起こってくると青白い皮膚になってきます。細胞の代謝が悪くなる事から、熱生産量が減り、チョッとした温度の低下などで寒さを感じるようになります。
他には、食欲の減少から次第に食が細くなり、カロリー消費が減少していきます。食が細くなる割には、むくみの関係から体重は増加することもあります。腹部の張りや便秘など胃腸の働きが低下してきます。
橋本病の腫れは、表面が、硬くなり、なかにははれがしこり状になっているものもあります。喉の腫れは、拡大しても痛みはあまり感じませんが、下に頭を向けた時に少し圧迫感を感じます。
頸が腫れていく症状は、あまり心配はないようです。喉の腫れが大きくなっても甲状腺の機能が著しく悪くなるわけではなく。反対に腫れが小さい人でも、甲状腺機能の低下が激しい人もいます。