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半月板損傷の症状と治療について


半月板損傷は、膝に受けた衝撃や捻りにより半月板に亀裂が入る疾患です。スポーツが引き起こす膝痛の中でも最も多い。半月板は、ひざ関節の上下の骨の間で、外側と内側にそれぞれはさまっているクッション材で、傷がついたり、割れたりすると痛みが起こります。


はじめに、膝に激痛がはしり、関節が動かないなどの障害が起こりますが、しばらく安静にしていると治癒します。但し、二度、三度と繰り返し同様の怪我をすることで、症状がハッキリしてきます。


膝の動く範囲が制限されるロッキングと呼ばれる症状や、歩行中に突然ひざの力が抜けてしまうひざ崩れなど、特徴的な2つの症状が現れます。


半月板損傷は、スポーツの怪我で起こることが多いですが、加齢による変化で、半月板に含まれている水分の減少や半月板の材質がもろくなり、クッションとしての役割は年々低下していき、チョットした動作で傷めてしまうことがあります。


治療として、断裂部分を縫い合わせたり、部分的に切除したりしますが、半月板は一度傷つくとなかなか自然治癒はしません。手術で壊れたヶ所を除去していきますが、むやみに取り除いていくことは、将来、変形性膝関節症になる関連性もわかってきています。


避けた半月板を除去せずにそのままの状態にしていると、関節の痛み、膝崩れは、改善されることはないため、保存療法を継続していても、壊れた半月板がさらに関節軟骨を傷つけてしまう事も考えられるので


必要最小限度の範囲で、壊れた半月板を手術により取り除かれることが検討されます。手術は関節鏡を使った鏡視下手術で、縫合術や切除術が行われます。





 

頸部脊椎症の症状と治療について


頸部脊椎症は、首の脊椎の変性によって起こる疾患です。頸部の脊椎は7個からできていますが、脊椎の変性は第5〜7付近の脊椎に起こりやすく、神経症状を伴った症状が現れます。年齢的に40歳以上の男性に多く、比較的頻度も高くなります。


椎間板は椎骨と椎骨の間にありますが、加齢とともに変化し、次第に硬化し、つぶれ、位置の異常も起こしやすくなります。又、椎骨の端の方に石灰沈殿からの変形が見られ、脊髄組織への血流悪化が起こると、様々な神経障害が見られるようになります。


主な症状は、首のこりや痛みです。初期の頃は、可動域が制限されることから首自体が動かしにくくなり、肩から上肢にかけて痛みが現れます。首をそらしたり、曲げたりすると特に強くなります。


指先の痺れがひどくなり、ジンジンしたり、物に触れる感じが鈍くなったり、物をつかむ感じに変化が現れたり、箸を持つ、字を書くなどの動作が不自由になってきます。腕や手に筋萎縮が現れる事もあります。


脊髄が圧迫される事で、足や下肢にも症状が現れ、下肢のしびれや歩きにくい、歩行時に足がつっぱったり、ガクガクするなどの症状が現れてきます。ガクガク感は、階段を降りる時に強く感じます。


胸部や下腹部周囲まで痺れが進行することがあります。脳幹部にいっている血管は頚椎部をさかのぼっているので、この箇所の血流が悪化した状態になると失神やめまいの症状が現れる事があります。


治療は、椎間を広げる事を目的に、頸部の牽引の実施や頸部の安静状態を保持する為にカラーをあてがったりします。病状が軽症であれば、こうした治療を半年間程行うことで治癒していきます。


歩行障害や手足のしびれ感、機能障害が現れている等、脊髄障害が見られる場合は手術療法(脊柱管拡大術、脊椎固定術)を行います。神経障害の程度にもよりますが、手術により多くのケースで改善が見られます。




 

変形性膝関節症の原因と対処法(筋肉強化で関節サポート)


膝の痛みの原因となる病気で最も多いのが、変形性膝関節症です。正常な膝関節には、膝の関節の骨を包んでいる軟骨部分が十分あり、衝撃を吸収するクッションとしての役割を果たしています。


膝の酷使や老化現象により、軟骨成分から水分が失われて弾力がなくなった軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかってしまうようになります。軟骨が徐々に変形、炎症を起こしていきます。


初期症状では、立ち上がるときや歩き始める時に痛みを発したり、こわばりや違和感が出てきます。進行すると、歩いている最中にも痛みを感じるようになり、次第に膝が腫れて水がたまったり、足が変形してO脚になったり、歩行自体が困難になってきます。


残念ながら、一度すり減った軟骨は元に戻ることはありません。治療は痛みの緩和が中心。膝関節への負担を減らすことが第一です。


膝の痛みには、変形性膝関節症だけでなく他の病気が関係していることもあるので、動くのをやめたり、湿布をはったりするうちに痛みがおさまったから、医者にかからなくても大丈夫と自己診断しないで、早期に専門医に診断してもらうようにしましょう。


膝周りの筋肉を鍛えて関節をサポートすると痛みの改善に効果的です。筋肉に適度な負荷を与えるレジスタンス運動で、太ももの筋肉を強化、膝関節にかかる負担をカバーします。更に筋肉を温めながら行うと筋力がつきやすくより効果が上がります。


水中での運動も有効。水中では重力がかからないので膝に負担がかかりません。できれば水温30度以上の温水プールで行うのが望ましいですが、長時間の運動は、筋肉を冷やしてしまうことも考えられるので注意が必要です。


現在、特に症状が現れていなくても軟骨の老化は訪れます。細胞の代謝が悪くなってく年代になったら、膝に負担をかけないように体重減少に努めたり、筋力アップをはかったりと予防意識を持つことが大切です。

 



 

骨粗鬆症の検査診断と治療法について


骨粗鬆症は、骨密度が減り、骨が脆くなる病気です。老化と密接に関係する骨粗鬆症ですが、内服や注射で治療することができます。骨折しない丈夫な骨を保って、健康的な生活を維持には早期発見が大切になります。


主な検査法として、脊椎レントゲンと、腰椎、大腿骨の骨密度測定になります。厚労省のガイドラインで推奨されているの検査法としては、DXA法という骨密度測定装置を使用した測定法により、骨量を正確に把握することが可能になっています。


骨粗鬆症の診断は、若年成人の骨量平均の比較で判断します。比較数値が80%以上であれば正常値とし、70%〜80%であれば骨量減少、平均値が80%以下になると要注意の状態になります。


過去に、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折などの脆弱性骨折がある場合や、骨量減少でも骨折するリスクが高い場合は内服や注射、点滴による治療を行います。その際、血液検査にて骨代謝マーカーを測定し、どの薬剤を選択するか参考にします。


主な薬剤には、ビスホスホネート製剤、SERM、副甲状腺ホルモン注射剤、活性型ビタミンD3などがありますが、半年に一回注射するプラリアという治療薬が最近認可された事で、骨粗鬆症の治療の選択肢も増えています。


治療を開始しても骨が丈夫になるにはある程度の時間がかかります。その為、自覚症状がなくても受診して、早期に治療を開始することが大切です。また、途中で中断すると効果が無くなってしまうので、最後まで治療を続ける事が大切になります。


骨を丈夫にするには、骨密度だけでなく、骨質も重要です。骨質が悪くなると、骨の本来持っているしなやかさが失われて脆くなります。そのため、たとえ骨密度が正常でも骨質が低下してしまうと骨折するリスクが高くなります。


骨質を改善する薬剤の使用と、適度な運動を行う事が必要です。個々に適した運動を行う事で、骨質の改善だけでなく、カラダのバランス改善や筋力の維持等にも効果が期待できます。

 



 

化膿性関節炎の症状と治療法について


化膿性関節炎は、関節内に細菌が感染する事で化膿性の炎症を起こす疾患です。化膿して膿がたまる事から関節部に腫れや痛みが見られるようになります。治療が遅れてしまうと関節部に障害を残す事になります。


感染を起こす菌は、主にブドウ球菌や連鎖球菌になります。細菌感染の多くは、溶連菌感染症や敗血症など、他の病気の発症に関連する細菌が血液の流れに乗って、滑膜などにとりついて増えていくという経路をたどります。


その他、深部にまで達するような深い傷口から侵入したり、注射針を関節に挿入した時に、外から持ち込まれたりする場合があります。また、化膿性骨髄炎が起こり、それが関節へ広がっていくというケースもあります。


関節に炎症が起こると、その部位に激しい痛みを感じるとともに、表面の皮膚が赤くはれあがって熱を持ちます。その他、全身に現れる症状として、悪寒や倦怠感、食欲の低下なども見られます。


身体の深部にある関節(股関節)に起きている場合は、表面にあまり症状が現れません。症状が進行して行くことで、関節内に膿が水がたまり、病状がいっそう悪化して関節の破壊もかなり進み、関節の可動域が大きく制限されます。


化膿性関節炎は、治療のタイミングを逃してしまうと炎症が慢性化した状態になり、治癒するまでにかなりの時間を要します。又、関節部が慢性状態から固まってしまう場合も見られます。


化膿していても膿の蓄積が見られない場合は、抗生物質の投与だけでも、治癒する場合もありますが、膿がたまっている段階だと、早急に切開して膿を排出する必要があり、注射針やチューブを挿入して吸引したり、関節を切り開いて膿を除去します。


そして、抗生物質を入れた洗浄液で関節内の洗浄もよく行われます。また、関節内に変性が生じている場合は、それを除去する為のオペが必要になります。化膿性関節炎は、障害を残さない為にも、早期診断と早期治療が最も重要になります。

 



 

骨 関節の病気記事一覧

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