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子宮頚管ポリープの症状と治療について


子宮頚管ポリープは、子宮頚管の粘膜が増殖し続ける事から起こる良性腫瘍です。子宮頚管に起こった炎症が長引く事から発症しやすいとされています。キノコ状の隆起物が粘膜組織に現れてきます。


原因には、炎症が長引くことの他に、ホルモンの働きや細菌感染も関係しているとされていますが、現在のところ、ハッキリとした特定は出来ていません。ポリープの切除を行っても再発しやすいのも特徴です。


症状としては、性交時の出血や不正出血が見られる場合もあります。痛みなどの症状もほとんどありません。全く自覚症状が見られれない人もいます。


子宮頚管ポリープの多くは良性のものになりますが、稀に悪性のタイプもある為(子宮体がんの突出、ポリープの悪性化)、確認の為、切除したポリープを病理検査にかけて、良性か悪性かのどちらかを確かめる必要があります。


病院で検査を受ければ診断がつくため、ポリープを捻りとるための処置を行われます。サイズが小さいはもについては、外来で済ませる事もできますが、サイズの大きいものについては、入院での手術が必要になります。


また、妊娠初期でポリープが大きく、良性と確認できた場合、そのままにしておくこともあります。治療でポリープを切除した後は、数日で治癒しますが、ポリープの根が深いと再発しやすくなります。


特に予防法はないため、サイズが小さいポリープが、検診時に見つかった時は、大きくなる前に、早めに切除してもらうようにしましょう。




 

卵巣嚢腫の原因と症状 治療について


卵巣嚢腫は、卵巣内の組織の卵胞に液体成分が溜まり腫れた状態になっているものをいいます。卵巣は女性ホルモンの分泌と排卵を定期的に行う組織ですが、比較的腫瘍のできやすい臓器と言われています。


腫瘍の多くは良性です。ただ、種類により悪性になるタイプもあります。卵巣嚢腫は卵巣の袋に溜まっている内容物により、皮様嚢腫、漿液性嚢腫、偽粘性嚢腫の3種類に分けられています。


皮様嚢腫は、内容物に髪の毛、歯、骨、皮脂分泌物が入っていて、その多くは良性ですが茎捻転を起こす事があります。漿液性嚢腫は、さらさらした液体がたまります。大きくなると茎捻転を起こします。


卵巣は2本の靭帯によって支えられている構造をしていますが、茎捻転では2本の靭帯が同時にねじれた状態になり、うっ血や神経を圧迫する事から痛みを発するようになります。


偽粘性嚢腫は、粘性の強い液体がたまったものです。悪性になると腫瘍のサイズが急激に大きくなり、身体の衰弱をもたらすと同時に他の臓器への転移のリスクもあります。


その他、卵巣に発生した子宮内膜症が月経事に出血した状態になり、嚢腫をつくるチョコレート嚢腫もあります。


偽粘性嚢腫と漿液性嚢腫の二つは、卵巣内に液体が過剰に溜まった事が原因です。この現象は一般に卵巣の冷えと関係しているので、子宮筋腫や子宮内膜症と同様の治療法で改善していきます。


卵巣嚢腫では、下腹部痛、発熱、嘔吐、便通異常などが見られます。放置しておくと嚢腫が壊死し、周囲との癒着、破裂、出血などを起こすします。


自覚症状が現れにくい病気なので、痛み等の症状が現れた時には、かなり進行している事が多いと言われています。治療は、嚢腫のサイズや成長のスピードなどにより変わり、経過観察となるか、内視鏡、開腹手術を行うか等が選択されます。





 

月経前症候群の症状と対策法について


月経前症候群は、月経前に起こる心身の不調です。月経前に起こる体温の低下が主な原因になります。更にストレスがあると症状が悪化します。月経が始まる事で不快な症状が軽くなったり消失していきます。


腰痛、下腹部痛、頭痛、胸の張り、イライラ感等が主な症状です。最近では発症原因として、黄体や卵胞ホルモンの急激な低下が、脳内ホルモンの分泌や活性物質に与える悪影響が有力視されています。


精神面の症状が特に強く現れ、抑うつ状態は月経前不快気分障害と言われるもので一種のうつ病とされています。自律神経の関係では、食欲不振や過食、めまい、倦怠感、のぼせ等があります。


身体的症状として現れてくるのが、乳房痛、乳房が張る、頭痛、腰痛、睡魔、むくみ、めまい、体重増加、食欲亢進、下痢、動悸等。


人によっては、月経と心身の変化の関係を認識していない事があります。月経前に現れる精神的、身体的症状の日時を記録して、月経との関係について知っておくと改善方法を行う上で役立ちます。


月経前症候群は、過度なストレスを感じていると症状が強く現れる傾向があるので、症状が現れてきたらストレスから自分を開放するように生活環境を工夫して行きましょう。気分転換の為の趣味や娯楽を生活の中に取り入れることも大切です。


薬による対処法としては、排卵抑制の為の低用量ピルの飲用や対症療法的に痛みに対しては鎮痛剤、むくみに対しては利尿剤、精神症状に対しては、安定剤などを様子を見ながら利用していきます。


体質改善を目的に漢方薬の使用も効果的です。月経前症候群の多くは、セルフケアで克服出来る事が多いので、ストレスをためない、入浴、運動などで、体熱を上昇させておく等、代謝を良くする為の工夫をすると症状の緩和に効果的です。




 

卵巣腫瘍の症状と治療について


卵巣腫瘍は、卵巣にできる腫瘍。そのタイプには良性のものと悪性のものがあります。そして、多くは良性腫瘍です。腫瘍の種類も多く、その為発症原因も様々です。閉経前の女性の場合は、機能的に卵巣の中に水がたまる機能性卵巣嚢胞のケースがあるので経過観察を行う場合があります。


又、試験的にホルモン剤を投与しても腫瘍のサイズが小さくならない場合は、機能的なものではないと判断して、手術を行うケースもあります。


閉経後の女性の場合は、機能的なものではないと判断されることが多く、治療として手術が選択されます。


通常、病理検査を行って、腫瘍が良性か悪性かを判断します。腫瘍のサイズ、10センチを超える卵巣腫瘍では、凡そ3割程が悪性腫瘍であることが多い。


現在は、腹腔鏡下手術が多くの病院で行われるようになっています。その為腹部の傷も小さくてすむことがあります。但し、悪性腫瘍が疑われる場合は、現在でも腹部を大きく切開して、手術を行った方が安全な場合があります。


症状として、下腹部の痛み、膨満感、性器からの出血、便秘や頻尿などがあります。特に多いのが下腹部のしこりです。但し、卵巣腫瘍のサイズがある程度の大きさにならないと自覚できない事から早期の段階で、発見するのは難しい。


良性の卵巣腫瘍の疑いがあって、腫瘍の大きさが10センチを超えない場合は、腹腔鏡下腫瘍摘出術をすることができますが、10センチを超えた腫瘍の場合や悪性腫瘍の疑いがある場合は、開腹しての摘出手術が必要になります。


卵巣の腫瘍が小さくても茎捻転といって、卵巣のつけねが茎のようになっていて、これがねじれることによって非常に強烈な下腹部の痛みを感じることがあります。こうした症状がある場合は、早急に手術を行う必要があります。






 

月経困難症の原因と対処法について


月経困難症は、女性の月経がはじまる直前、又、はじまってから、すぐに、身体に現れてくる不快な症状のことを言います。症状が、重くなってくると仕事を休んだりするなどの支障を生じることがあります。


主な症状には、腰の痛みや背中の痛み、吐き気やおう吐、腹部の下部のあたりに違和感があって、仕事や家事などの効率が低くなってきて、身体のだるさや眠気などを生じることがあります。


主な原因として、考えられているのがホルモンバランスの乱れや子宮組織の発育が悪くなっていたり、子宮筋腫や子宮内膜症、自律神経の乱れなどが上げられます。


子宮組織の発育が悪い場合、頸部が細くなっているので、血液が排出されるときに痛みを感じるようになります。発育がよくないものや自律神経のアンバランスが原因のものは、黄体ホルモンを投与することで改善されるようです。


子宮筋腫や子宮内膜症が関係しているものは、手術を行わなければならない場合もあります。20代の初期の段階で、症状が軽い人では、バランスのとれた栄養素を補っていくこと軽度な運動を行うことで痛みの軽減に効果的です。



 

女性 婦人科系の病気記事一覧

  • 子宮頚管ポリープの症状と治療について
  • 卵巣嚢腫の原因と症状 治療について
  • 月経前症候群の症状と対策法について
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