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膀胱結石の症状と治療法について


膀胱結石は、結石が膀胱内にたまる疾患です。腎結石や尿管結石が膀胱へ降りてきても、普通は、膀胱から尿道を通って尿とともに排泄されます。但し、前立腺肥大庄や神経因性膀胱があって尿管が狭くなていると、膀胱に降りてきた結石が排泄されにくくなります。


また、膀胱内にカテーテルを長期留置した場合や何らかの異物を核にして結石ができる場合もあります。膀胱内にできる結石は、通常、1個の場合が多く、男性に多いのも特徴です。結石の成分は、尿酸結石または感染結石が多い。


主な症状は、膀胱の痛みと排尿異常、それに血尿が見られます。膀胱の痛みには自発痛と排尿痛があり、尿道に痛みがあります。排尿異常には、頻尿と尿のとぎれがあります。血尿は症状が軽いものが多く、身体を動かすと変化します。


膀胱結石は、そのまま放置した状態が続いていると炎症を起こすことになり、更に排尿痛もひどくなり、頻尿とともに、膿をともなった尿を排出する事もあります。膀胱炎を起こす前に早めの治療が必要です。


診断には、触診をはじめ、エックス線検査、膀胱鏡検査等が行われます。


治療法は、結石のサイズにより異なります。小さい結石の場合は、膀胱鏡を使って、異物をつまみ出しますが、サイズが少し大きめの結石の場合は、砕石器または砕石用膀胱鏡で砕いて噴出します。また、衝撃波などで、結石を砕いて流す方法もあります。


結石が大きく、砕石器や衝撃波を使っても、結石を砕くことが難しい場合は、膀胱を切開して結石を取り出す場合もあります。

 



 

睾丸捻転症の症状と治療について


睾丸捻転症は、陰嚢部で睾丸が回転してしまい、血行障害が起きる病気です。新生児や思春期に起こりやすいとされています。捻れから血液が睾丸に流れない事から、細胞が壊死する前に、早急な治療(6時間以内)が必要です。


原因は、精索という軸の捻れです。陰嚢の中で、睾丸と副睾丸の固定が悪い場合に、何らかの動作が加わり精索がねじれて、血行障害が起こります。時間帯としては、夜間に起こりやすい傾向があります。


睾丸や副睾丸に血液を送っている血管がねじれてしまう為、激しい痛みが陰嚢部に起こり、寝ている時等は、痛みがで目が覚めます。下腹部から足の付根に向かって、痛みが響くことから盲腸と間違われやすい事もあります。


血流がストップする必要な栄養や酸素が睾丸の組織に届かなくなり、時間が経過すると睾丸が壊死に陥ってしまいます。突然、陰嚢に腫れと痛みの症状が出てきたら、泌尿器科への受診が必要です。


急性睾丸炎、副睾丸炎の有無を確認した後に、手術を行ってねじれの確認を行い、ねじれを見つけたら、捻転ヶ所を元に戻す処置がとられます。睾丸部の色が回復し、血流改善が確認できたら、ねじれを起こさないように、睾丸部の固定術が行われます。


処置が遅れ、睾丸部の壊死が見られる場合は、壊死したヶ所の摘出手術が行われます。反対側にある睾丸は、ねじれを起こさなように固定するための処置がとられます。睾丸捻転症が起こってから、24時間内に治療が着手されれば、睾丸を摘出しないで済む事が多い。


前兆として、日頃、睾丸分の痛みを感じる事があるので、初期の症状に気づいたら、泌尿科で早めに診断を受けることが大切です。





 

尿管結石の前兆症状と治療について


尿管結石は、腎臓にできたカルシウムやシスチン、尿酸等の結石の一部がこぼれて尿管を閉塞することで起こる疾患です。尿管が結石で閉塞すると、尿が流れなくなるため、激しい痛みが起こります。通常、痛みは片側だけ。


激しい側腹部痛や嘔吐、痛みがある側腹部を軽く叩くと、ひどく痛むのが特徴です。熱や下痢はありません。尿管で詰まっている結石も、通常、膀胱、尿道を経て排泄されて自然治癒します。


前兆となる症状には、個人差があります。発作が起こるまで、無症状であったり、通常の腹痛や腰痛であったり、腰の後ろあたりの鈍い痛みから始まる場合もあります。痛みがなくても結石により、傷つけられた血管より血尿が出るようになります。


普段の食事でプリン体を多く含む食べ物や飲み物を摂っている人、汗で体がから水分が減ってくる夏季は、尿管結石を起こしやすいので注意が必要です。塩分や蛋白質の制限、こまめな水分補給が予防には効果的。


治療では、痛みに対して、鎮痛剤、副交感神経遮断剤を使用します。サイズの小さい結石に対しては、尿から排出させることを促す副交感神経遮断剤や結石排出促進剤を使用します。


サイズが大きくて、排出することが難しい場合は、体外衝撃波の結石破砕術や内視鏡治療を行います。結石破砕術や内視鏡治療は、衝撃波で結石を砕く方法で、手術をしなくても済みます。


内視鏡を使った治療では、尿道から内視鏡を入れて結石を除去する方法と、背中から孔を開けて、内視鏡を挿入し腎結石の処置が行われます。


 



 

膀胱炎の症状、女性に多い理由や薬について


膀胱炎は、膀胱の中に細菌が侵入して、炎症をおこす疾患です。男性と比べて、女性が膀胱炎になりやすいのは、尿道が男性より短く、肛門と膣との距離が近いため。


女性の場合は、一生のうち一度はかかると言われる程、よく見られます。トイレが近くなったり、残尿感があったり、下腹部に痛みが出たり、ほかにも尿が濁って血が混じるなど様々な症状が起こります。


これらは尿道から膀胱へ細菌が感染するために起きるものです。疲れや病気など免疫力が低下したときに感染しやすいと言われています。


本来は、尿は無菌状態にありあます。尿の出口に近い肛門の近くは大腸菌が大量にはびこっています。それが生理や性行為、妊娠など様々な原因で、膀胱の中に菌が入って起こります。


女性が膀胱炎を起こしやすい原因として、尿道が約4センチと男性より短く、細菌が膀胱に侵入しやすいこと、肛門と膣との距離が近いことがあげられます。又、また尿は、昔は肥料として利用されたくらいですから栄養分が多く、細菌の繁殖には最適な環境です。


膀胱に細菌が入った状態のままトイレを我慢し、炎症を拡大させるのも、女性に膀胱炎が起こりやすい理由の一つです。


膀胱炎の3大症状は、排尿痛、頻尿、尿の混濁になります。また、残尿感、血尿をともなう場合もあります。


膀胱炎は薬による治療が中心ですが、腹部を温めて水分を多めに摂ることが求められてます。良くなったように感じても、途中で薬を中止すると再発しやすいので注意が必要です。


薬の治療法として、膀胱炎は大腸菌による感染が主な原因なので、大腸菌に効果的な抗菌薬が使用されます。キノロン系やペニシリン系、セフェム系の抗菌薬が使用されます。


炎症から起こる痛みにはロキソニン、ボルタレン等の鎮痛薬、残尿感や頻尿に対しては、ポラキス、バップフォー等の頻尿治療薬が使用されます。


膀胱炎の予防には、水分を多めにとり、尿意を我慢しないことが大切です。また排便時には、前から後ろに拭くようにすると、肛門の付近にいる菌が尿道口に付着しにくくなります。




 

排尿時の痛み、症状と治療法について


排尿時の痛みは、尿道に起こった炎症、結石等が原因で起こりますが、痛み方や痛みが起こるタイミングで原因疾患の特定をすることができます。局所に生じる痛みは、尿道や膀胱の炎症が原因となって起こります。


急性の強い炎症ほど痛みも激しく、炎症がおさまると痛みも軽くなります。排尿開始からすぐに痛みが起こる場合は、尿道の入り口付近の炎症、排尿が終わるころに痛む場合は、尿道の奥の方や膀胱の炎症です。


排尿している間、痛むが継続している場合は、膀胱に炎症があると考えられます。また、排尿が終わったあとに痛む場合は、膀胱や前立腺の炎症が原因です。


尿路系の炎症は、結石などの刺激や腫瘍が原因になって起こる事もあります。また、稀なケースになりましたが、尿路系に結核菌が感染して炎症を起こす場合もあります。排尿時の痛みのほとんどは尿路系の炎症が原因です。


泌尿科で治療を受けることになりますが、どのような痛み方しているかを適確に伝えることで、診断と治療に役立ちます。


尿道炎等の診断が下りたら、炎症を起こしている原因菌に対して抗菌薬を服用し、多めの水分を十分にとるようにします。抗菌薬の服用をシッカリと行えば、通常、一週間ほどで、治癒します。


症状がおさまったからといって勝手に薬の服用を止めてしまうと、残った細菌が再度増殖してしまうので、注意が必要です。特に女性の膀胱炎は、再発しやすいので、徹底的に治療行っておく必要があります。


又、こまめに水分補給をして、尿量を増やしておくことは、予防につながる習慣なので、身につけておくようにしましょう。





 

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