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肥満の二つの症状と対処法について


肥満は、食事から摂った食べ物がエネルギー化しないで、余ったものが脂肪になり体脂肪が過剰になっている状態のことをいいます。糖尿病や脂質異常症、高血圧をはじめ、様々な生活習慣病の温床となります。


肥満の女性は、不妊症を起こしやすくなったり、無月経になりやすい状態にあり、例え妊娠したとしても、浮腫や高血圧を起こして、妊娠中毒を起こす率が高くなってしまう傾向にあります。男女を問わず免疫系の働きが低下することも知られています。


内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の二つの型があります。どの型かを見分ける方法として、指で腹部をつまんでみる方法があります。つまんだ状態が薄ければ内臓脂肪の肥満で、厚い場合が皮下脂肪の肥満です。


又、体型で見分ける方法として、腹部の上部に脂肪がくっついた状態のリンゴ型と腰部から下に脂肪がついている洋ナシ型の二つに分けられます。リンゴ型の人の方が、様々な生活習慣病になりやすいことがわかっています。


食生活の習慣が肥満症と大きく関係があります。食べ物は、脂肪分の多い食事は、できるだけ控えめにすることが大切です。又、デザートなどに摂る果物などは糖分が多く、余分な糖分が中性脂肪となるので注意が必要です。


現代人に不足しがちな栄養素に食物繊維があります。カサを増やすことで満腹感を増すこととなり、食べ過ぎを防いでくれます。意識して、噛む回数を増やしていくことで、食べ過ぎを抑えていくこともできます。


ビタミンやミネラルなどの微量栄養素もシッカリと補うことが大切になります。微量栄養素は肥満の解消に効果的に働きます。身体に溜まった脂肪分の分解作用を良くしたり、脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。


ミネラルの中で、肥満解消に特に大切なのがクロムです。クロムには、糖質や脂質の代謝を良くしていく作用があり、特に、ブドウ糖の燃焼を良くするには必須のミネラルです。



 

肥満の原因とストレスとの関係について


肥満そのものは、特に病気ではないですが、肥満が原因となって様々な生活習慣病を誘発する確率が上がります。糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、脂肪肝、無呼吸症候群、心筋梗塞や脳梗塞などは、肥満に関連する病気です。


現代人は、肥満になりやすい傾向がありますが、その原因や対策法を知って、肥満が関係する合併症などに注意をする必要があります。


肥満の原因にストレスがあります。肉体的にも精神的にも過度なストレスがかかってくると、そのストレスを解消する為に、食べることで溜まったものを吐き出してしまうということもあります。


ついつい食べ過ぎから肥満へとなることもありますが、ストレスが与えるホルモンの分泌も関係しています。ストレスがかかることで、脳下垂体から過剰な副腎皮質ホルモンが分泌してきて、内臓脂肪を増やす作用があるということも考えられています。


昼間のストレスが十分な睡眠がとれない人もいますが、よく眠れない状態は、不安感を増し、そんじょ不安感がさらにストレスに輪をかけ、副腎皮質の分泌の増加、そして、内臓脂肪を増やすということを促進させます。


メタボの身体に与える悪い影響から、肥満の解消を促す様々な方法やグッズなどが紹介されていますが、その中で自分に合った方法を採用するのと同時にストレスに対する、自分なりの対処法も行うことも大切です。



 

子どもの肥満対策について


子どもの肥満は、代謝の面から言っても様々な問題があります。幼児期の肥満は、成長段階の次のステージにつながり、やがて大人になった時の肥満につながります。メタボと表現されるように、様々な病気の温床となります。


肥満傾向になる原因のほとんどが、食べすぎとカラダを動かさないことから起こる運動不足によります。最近では、脂肪分の多い欧米化した食事の影響もあって肥満傾向につながりやすい環境にあります。


子どもが遊ぶところがないなどの、周囲の環境の変化から、必然的に運動不足になりやすい環境であったり、気付かないうちに摂ってしまう、カロリー量の高い食べ物、スナック菓子や洋菓子などが容易に手に入る環境なども影響しています。


又、子どもの両親も肥満の場合、凡そ80パーセントの高い確率で、その子どもも肥満になる傾向があって、遺伝要因とプラス、肥満傾向になりやすい食事の習慣を、こどもの親が持っていることが考えられます。


その他の原因として、何らかの病気を持っていて肥満傾向になりやすいといったケースもあります。ホルモン系の病気や脳腫瘍などが考えられます。病気が原因お場合は、肥満の原因になっている病気の治療が先決になります。


肥満傾向にある子どもは、体重が増えることと同時に活動量も少なくなり、その分、心臓などの循環器系に負担をかけるようになります。


又、太っていることから、性格的に劣等感を持ってしまい、自信がなくなり、学業成績も悪くなる傾向があります。又、カラダのだるさを訴えたり、頭痛、めまい、吐き気といった症状も訴えるようになる子どもも出てきます。


できるだけ早期の段階で、肥満傾向を改善しておかないと、大人になって、糖尿病や高血圧、脂質異常症から、虚血性疾患をなど命を失う重篤な病気にかかるリスクが高くなってしまいます。


メタボリックな状態を避けるためにも、食生活の見直しを中心に、運動や睡眠時間、精神的なことなど生活全般の見直しをしてあげてシッカリと対策を打っておく必要があります。

 

脂質異常症(子供)の改善は、食事療法と運動療法


脂質異常症で、コレステロールなどの血中脂肪分が高い状態が続くと、血管の老化である動脈硬化の進行を招いていきます。血中脂肪の数値が高い人は、改善が望まれます。


血中の脂肪分を下げたほうが良いのは、心筋梗塞や、脳梗塞などの、命にかかわる病気を予防することです。血中脂肪が多いと血管の内側の壁に、プラークなどの成分がたまってきます。


このプラークは、次第に膨らんできて、最終的には破裂します。破裂すると、血栓ができて、血栓が血管を詰まらせることから、心筋梗塞や脳梗塞へと進展していくことになります。


なので、できれば、早期の段階で、改善が必要になりますが、最近では、成人に多いとされていたこういした病気が、子供の中にも増えてきているようです。


文化省の学校保健統計調査によると、30年くらいの間に肥満の傾向がある子供が2倍にふえ、学齢期の子供の5〜10パーセントが肥満児ともいわれています。それにともなって生活習慣病の子供も増えています。



子供の場合は大人と違って、自らコレステロールの数値や血圧や血糖値などの検査を受けることはないので、家族が注意をして検査をうけさせるようにしたいものです。


血中脂肪の多い状態を改善するには、食事や運動などの生活習慣の改善がが一般的です。身体を動かして遊ばせたり、場合によってはスイミングスクールなどに入れて運動不足を解消させるのがベストです。


食事指導については、エネルギー摂取が過剰にならないこと、脂肪の摂取エネルギー全体の30パーセントを超えないこと、コレステロールの摂取量を一日300ミリグラム以下に抑えることが基本になります。


普段の食生活などの生活習慣やライフスタイルなども大きく変化してきました。その結果運動不足などから肥満になったり、ストレスからコレステロールがふえてしまうことになるようです。

 

小児肥満の原因と治療法などについて


小児で肥満の症状を抱えている人が増えています。小児肥満は、小児のおよそ1割ほどの割合でみられます。肥満児との診断が下るのは、年齢や身長別の標準体重を2割を超え、体脂肪率が増えている場合です。


小児の肥満の多くは元となる病気を持っているのでなく、摂取したエネルギーが消費するエネルギーを上回った結果ととして、余分なエネルギーが脂肪に代わり体の中に多くたまってきた状態を言います。


肥満を起こす原因は、食べ過ぎや運動不足といえます。但し、どうして食べ過ぎてしまうのかや、さらに、同じ程度に食べているのにどうして一部の人だけが肥満になるのかを考えていくと原因はそんなにシンプルではないこともわかります。


肥満度の算出方法 現在、小児肥満は身長と体重の釣り合いから判定されています。肥満度は標準体重を何%オーバーしているかを示すものですが、問題は標準体重の設定と算出です。


児童の場合、性別や年齢別、身長別に求めた体重の全国平均の数値が文部科学省の学校保健統計調査報告書に発表されていて、これが小児の標準体重として判断されます。


3歳児の場合、肥満度15%、またはカウプ指数18を超える幼児を対象に肥満児対策を行うというのが一つのの方針のようです。ただ数値は肥満を判定する基準ではなく、あくまでも肥満児対策の児童をみつけるための数字です。


肥満度15%で、カウプ指数18程度の児童は、よく遊び、よく食べ、病気には縁のない元気な子供です。この点から、基準にあてはまる児童については、現在よりも肥満度を上げないように指導することが大切になります。


小児肥満は、バランスのよい食事をベースにして間食はで切るだけ避けるようにすること、戸外運動を推奨するなどの教育を親がもう一度確認することが大切です。


特に日頃から運動習慣をつけることはとても大切になります。日中はできるだけ外で遊ばせるようにして、積極的に運動部やスポーツクラブ入ってく身体を動かしつづけることが大切になります。


 

肥満症記事一覧

  • 肥満の二つの症状と対処法について
  • 肥満の原因とストレスとの関係について
  • 子どもの肥満対策について
  • 脂質異常症(子供)の改善は、食事療法と運動療法
  • 小児肥満の原因と治療法などについて