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下垂体機能低下症の症状と治療について


下垂体機能低下症は、脳下垂体で分泌されるホルモンの低下から起こる疾患です。脳下垂体は、ホルモン分泌の中枢にあたる為、甲状腺や性腺、副腎皮質を刺激するホルモンが低下すると様々な障害を起こす事になります。


原因には下垂体やその周辺にできた腫瘍や炎症、多量出血による下垂体の壊死。出産時に多量出血があって、身体の不調が続く時は、精密検査を受けるのが望ましい。頭部外傷も下垂体機能低下症の原因になります。


ホルモン分泌量の低下から、原因不明の貧血、悪心や嘔吐などの胃腸症状、脱毛、無月経、性欲減退、乳房の萎縮、寒がり、低血圧、低血糖、倦怠感や皮膚の乾燥、小児の場合は低身長、成人の場合は、筋肉量減少や体脂肪増加等、多彩な症状を示します。


治療は原因によって異なりますが、障害の現れたホルモンの補充が行われます。腫瘍が見つかった場合には、外科的療法や放射線療法が行われます。出産時の多量出血が原因の場合は、外科的療法を行う必要はありません。


ホルモン補充を行う適切な薬の飲用を医師の指示にしたがって行うことで、通常の生活をおくることができます。補充療法が適切に行われないと、低血糖からのショック状態に陥る危険性があるので注意が必要です。


下垂体機能低下症は、重要な症状として痩せが強調されていた事がありました。その為、、何らかの慢性疾患による痩せ、精神病や神経病から起こる痩せと間違われやすい事もあります。

 




 

三叉神経痛の症状と治療対処法について


三叉神経痛は、上顎神経、下顎神経、眼神経の三叉神経が刺激されることで起こる神経痛です。突然痛みが起こるのが特徴で、数秒後、数十秒後に一旦痛みがおさまっても、激しい痛みが、また起こるとう症状を繰り返します。


何らかの病気(虫歯、副鼻腔炎、中耳炎、帯状疱疹、頭部の腫瘍や動脈瘤等)から起こる続発性のものと、神経痛だけが起こるものの特発性のものがあります。特発性のものは動脈硬化が進行し、蛇行した血管が神経を圧迫すると考えられています。


症状は、三叉神経に沿うように激しい痛みが走ります。痛みは、数秒から数10秒の痛みが現れては消えを繰り返しながら、数時間に渡り続き、ひどくなると数日から数ヶ月もの間続きます。


三叉神経痛は様々な動作や刺激をきっかけに起こります。くしゃみ、あくび、洗顔、歯磨き、食事時、ストレスや冷風刺激等、11月から2月にかけて痛みがひどくなるなど季節により神経痛の痛みが変動するのも特徴です。

 
三叉神経痛の痛みには、通常の鎮痛剤では効果がなく、痛みを抑える神経の伝達経路を遮断する抗てんかん薬(カルバマゼピン)が使用されます。ただ、はじめは効果が見られても徐々に効果が薄れたりするケースも出てきます。


薬を使っても効果が見られない人や効果がなくなってきた人、肝機能の低下など副作用の強く顕れる人に対しては、痛みの経路を遮断する事を目的に行う神経ブロック療法や圧迫している動脈を手術を行って神経を刺激しないようにする治療が行われます。


三叉神経痛を起こしている病気がある場合は、同時に病気の治療を行う必要があります。

 



 

多発神経炎の症状、原因と治療法について


多発神経炎は、何らかの原因により末梢神経が障害を受ける事で現れる炎症疾患です。末梢神経障害の中でも特に多く見られます。そして、障害を起こしている神経の広がり具合により、多発神経炎と多発神経根炎の2種類に分けられます。


神経炎を起こす原因は様々で、感染性、免疫系やホルモン系の異常、ビタミンB群欠乏による栄養障害、遺伝的要素、糖尿病から起こる合併症、鉛やヒ素などの有害金属や薬の副作用などがあります。発症原因により、症状も異なる場合もあります。


広い範囲にわたって末梢神経に障害が見られると、感覚障害が左右対象に現れるようになります。手足の末端部に痛みやしびれの症状が現れ、また運動麻痺や手足の先に力が入らなくなるなどの症状が見られます。


痛みやしびれ等の感覚麻痺は、原因により急に始まったり、時間をかけてゆっくりと現れたりします。多くは両足のしびれ感で始まり、手先の方へと現れてきます。


手足の先端の方が障害の程度が強く現れます。また、手足の力が低下して、足先がだらんとするようになり、歩行や文字を書く事が難しくなってきます。


又、麻痺が急激に拡大していく事もあり、その場合、呼吸困難が生じるため、危険な状態になることがあります。有害金属による障害やアルコールが関係している場合は、激しい痛みが手足に現れる事もあります。


中毒を起こしている場合は、原因となる要素を速やかに排除していくことが大切で、そうした対処を行った上で、向神経ビタミン剤、ステロイド剤、血流を改善する為に血管拡張剤等を使用します。


糖尿病など他の疾患が原因になっている場合は、その治療が必要になります。麻痺の回復には、マッサージやリハビリなどの理学療法が行われます。神経炎から筋肉の萎縮が見られる場合は、運動訓練が必要になります。




 

脳梗塞の発作、一過性脳虚血発作は見逃すな


脳梗塞の発作は、一般的に夜床に入ってから起こりやすいという特徴があります。特に明け方近くに多く見られます。脳血管の詰まり方には直接詰まる脳血栓と他の場所でできた血栓が脳血管を詰まらせる脳塞栓がありますが、それぞれ症状の現れ方には違いがあります。


脳血栓では、少しずつ血管が詰まっていくために、2〜3日にかけて徐々に脳梗塞の発作が現れてくる感じです。症状としては、吐き気、手足の麻痺、舌のもつれなどです。意識を喪失し、前触れとしてめまいや頭痛が起こる場合も多いです。


脳塞栓では、急激に発作が起こります。脳以外の場所でできた血栓が血液の流れに乗って流れてきて、突然脳の血管を詰まらせてしまう事から起こります。身体の片側の麻痺、言語障害、意識不明に陥る場合もあります。


徐々に発作の症状が現れてくる脳血栓は、初期の段階で小さな発作を見逃さない事が大切で、普段から血圧の高い人、血糖値や脂肪の数値が高い人は血液の粘度が高く、血管が詰まりやすい状態にあるので、定期検査を受けておくことも必要です。


脳梗塞の前触れで気をつけなければならない症状が一過性脳虚血発作です。一時的に脳血管が詰まり、身体の片側の手足の軽い麻痺やしびれ、急に言葉が出なくなるなどの言語障害が起こり、片目が見えなくなる、二重に見えるなどの症状が現れる事もあります。


一過性脳虚血発作の多くは、10分から1時間以内、比較的短時間で症状が消えます。血管を詰まらせ障害を起こしていた血栓が溶けて血流が再開する為ですが、症状がおさまったからといってそのまま放置してしまうと危険な状態を招くことになります。


多くの場合、何度か発作を繰り返した後に本格的な脳梗塞を起こす事が多いのが一過性脳虚血発作の特徴です。気がついたら、早急に医師の診断を受ける事が大切になります。


診断後、脳梗塞を起こすリスクが高い場合は、血栓をつくりにくくする薬を服用するなど、脳梗塞を予防する為の専門的な治療が必要になります。







 

脳梗塞の症状を抑える急性期の治療について


脳梗塞を起こした時は、血栓が血管を詰まらせていることだけでなく、血液が凝固しやすい状態になっています。急性期には、血栓が新たにできて、梗塞を起こさないようにする為に薬物療法も同時に行われます。


その方法として、抗血小板療法と抗凝固療法があります。脳梗塞を起こして、48時間以内に治療をスタートすることで、病状が悪化したり、再発するリスクを低くできることが期待されます。


但し、血小板の働きが悪くなる事から出血傾向になりやすく、血液が固まりにくくなってしまうので、体調や治療法によって、向き不向きがあります。その他に、血流の改善を目的とした血液希釈療法を行うこともあります。


脳梗塞によって、脳細胞が壊死する原因は、血流がストップすること以外に様々な要素があります。梗塞を起こした直後は、多量の活性酸素ができ、酸化作用によって脳の障害を広げる事になります。


脳保護療法は、活性酸素の働きを抑制するための治療です。又、梗塞している範囲が広いとほとんどの場合、脳がむくんでくるわけですが、むくみは脳の内圧を高めるために防ぐ必要があります。


頭蓋骨内でむくみが生じてしまうと脳や血管が圧迫され、血流不足による症状の悪化や、脳ヘルニアを起こす危険性もあります。脳の障害を梗塞部にとどめて、正常な細胞まで破壊されないようにします。抗浮腫療法を行うことで、脳のむくみを予防します。


又、再発を防ぐためにも血栓ができないなようにする必要があります。その為、治療法として、血栓を抑制する働きのある抗血小板薬の服用を継続します。







 

脳と神経の病気記事一覧

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