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甲状腺がんの症状と治療について


甲状腺がんは、若い女性に比較的多く見られるがんです。全がんの1%程度になりますが、最近、日本でも増加傾向にあります。甲状腺がんは悪性度が低く、経過は長いですが予後は良いのが特徴。


甲状腺がんになると、がん組織が大きくなるに従って、一般に甲状腺のある頸部の前面がはれてきます。このはれかたは全体的にはれるのではなくて、一部分が不規則にはれ、しかもそこが異常に硬くなります。


専門医であれば、触診によりある程度のがんの診断を下すことができますが、確実に診断するには、疑わしいヶ所を細い針を使って吸収し組織を検査します。甲状腺は体中でヨードを取り込む唯一の器官なので、この性質が診断や治療にも利用されています。


発見するのが難しい種類のがんのため、がんが出来ていてもかなりの年数が経過してから発見されることが多いのも特徴です。たとえ、予後の良いがんであっても、加齢にともなって未分化のがんに変わっていく事もある為、早期の治療が必要。


がんが甲状腺に限られている場合は、簡単に手術でなおりますが、肺や骨に転移を起こすまで進行している場合は、完治させることは難しくなります。未分化していないがんについては、がん組織の切除が行われます。


転移した甲状腺がんの治療法には、ホルモン作用を利用したアイソトープによる治療があります。また甲状腺を全て除去したのちに甲状腺ホルモンを多量に服用させて、脳下垂体からの向甲状腺ホルモンの分泌をおさえ、がんの再発を予防する方法などもあります。








 

すい臓がんの症状と手術による治療について


すい臓がんは、すい臓の上皮細胞に発生する悪性腫瘍です。頭部のすい管にできるタイプが大部分で、すい臓がん全体の80%程度になります。自覚症状は現れにくいため、がんが発見された時はかなり進行している場合が多くなります。


一般的な症状として、食欲不振、胃や腹部上部の不快感や体重減少等が見られます。その中でも唯一特徴的な症状は黄疸です。すい頭部にがんが出来た場合、すい管に詰まりから起こるもので、皮膚や白目が黄色みを帯びたり、尿の色が濃くなったり、体が痒くなったりします。


喫煙ががん発症のリスクを高める事は間違いないといわれていますが、高齢、家族歴、男性、糖尿病があるなどは、発がんとの関係が明確に証明されていないため、ハイリスク群が対象にした検診を行うことができません。

 
早期のすい臓がんのサイズは、2cmの程と小さい為、CTや超音波検査だけでは、がんを特定することは難しく、MRI、内視鏡的膵管造影、腫瘍マーカーを使用した詳細な検査が必要になります。


すい臓がんの治療の基本は、病巣を切除する外科的治療です。がんの大きさや広がり度合いなどをみて手術が可能と判断されれば切除を行います。進行がんであっても、切除したほうが、切除しないより、生存率が高いことがわかっています。


すい臓内にがんがあり、周囲に広がっていない場合には、病巣部を切除します。ただ、すい臓がんは周囲の組織に広がりやすい事から、がんを完全に切除してしまうことは難しくその為、切除する範囲は広くなります。がんがすい頭部にできている場合は、すい臓、十二指腸、胃の一部、胆のうなどの組織が切除されます。


すい臓全体にがん細胞が広がっているケースでは、すい臓の全摘手術が行われます。切除することが難しい場合は、化学療法や放射線療法を行われます。最近では、両方を同時に行う化学放射線療法が主流です。


 



 

皮膚がんの色素斑でみる症状と予防について


皮膚がんは、表皮と皮膚に付属している器官の細胞ががん化したものです。いぼが大きくなったり、皮膚表面が、黒くなったり赤く変化してきた場合は、注意が必要です。皮膚がんは痛みはほとんどありませんが、痒みを伴う場合があります。


黒い色素斑を伴う皮膚がんの代表がメラノーマで、ほくろとの見分けがつけにくいのが特徴です。非対称で、正常の皮膚との境目がはっきりせずに縁がギザギザで、色合いもまだらで、サイズも大きくなります。


サイズが直径が6mmを超えてきた場合に、早めに皮膚科で診てもらったほうがいい。日本人は、顔と爪、足の裏にできやすいとされます。


基底細胞がんも黒い色素斑と伴う皮膚がんです。メラノーマとよく似た症状ですが、表面が光った感じで出血する事が多くなります。皮膚がんの中では、たちが良いがんで、初期の段階で処置しておけばほとんど治癒します。

 
赤い色素斑を伴うものに有棘細胞がんがあります。皮膚がんの初期の段階で日光角化症に成ることが多く、皮膚がんと紫外線との関連が指摘されています。日光角化症が進行すれば、有棘細胞がんとなります。


その他、ボーエン病、白板症などもあります。口元周辺が皮膚がんになるのは、喫煙者に多いことが知られています。また、陰部に発症する湿疹様の皮膚がんに、乳房外パジェット病もあります。


多くの皮膚がんについては、原因の特定ができていません。ただ、紫外線B波が遺伝子に傷害を与え、発がんをもたらす事が多いとわかっているので光角化症予防には、紫外線対策が有効とされます。


UVB量は夏場にかけて増加するので、日差しが強い時期に長時間屋外で活動する場合は、帽子をかぶるのはもちろん、日焼け止めクリームは、日常生活で使用するのであればSPF5〜20ほどで予防ができます。


皮膚の異常に気づいたら、早期に皮膚科での診断を受けるようにしましょう。特にメラノーマの場合は、早期発見と治療が大切になります。

 



 

喉頭がんの症状と治療法について


喉頭がんは、声帯を中心に現れる喉のがんです。50代〜60代に多く見られ、以前は欧米程多く見られなかったがんですが、最近では増加傾向が見られるがんになっています。比較的男性に多く見られていましたが女性に起こるケースも増えています。


声がれは、喉頭がんの初期にでよく見られる症状です。風邪をひいたり、大声を出しても声がれは起こりますが、2〜3週間経過しても症状が改善が見られなかったり、悪化していくようであれば、喉頭がんの可能性があります。


がんの組織が次第に大きくなれば、空気の通り道がふさがってくるので、息切れや喉の痛みなども生じてきます。


声帯の上部にがんができている場合は、声がれよりも、喉のいがいがが、はじめに起こる事があります。声帯上部にできたがんは、リンパ節に転移しやすい事から喉のしこりで気づく事もあります。


発症原因の9割は、喫煙です。喫煙の有無により喉頭がん発生率は30倍以上に跳ね上がります。又、アルコール度数の高いお酒や喉を刺激するような食べ物も危険因子の一つです。


喉頭がんの治療は、がんの進行度合いによって様々です。初期のがんでは声帯のみにとどまっていれば90%近く、声帯上部のみにとどまっていれば80%近くで、放射線治療による根治が可能になります。


声帯を超えた範囲まで広がっている場合は、放射線と化学療法を組み合わせた治療が行われます。現在では、放射線療法の活用で、ほぼ元通りの声を取り戻せるので、日常生活に不自由をすることはありません。


以前は、進行した喉頭がんの治療については、喉頭の全摘出手術が主流でした。最近では、声の喪失を避ける為に、声帯を温存する治療(声帯を一部残す部分切除)が中心になっています。


全摘手術を行った場合、鎖骨がある中央に呼吸をする為の孔が開けられます。生涯にわたって、ココで呼吸をする事になります。切除前の声は犠牲になりますが、食道を活用した発声法や人工喉頭の使って、代用音声を使用します。





 

食道がんの症状と転移を起こしやすいヶ所について


食道がんは、胃と咽頭の間にある食道にできるがんです。消火器系のがん、大腸がんや胃がん等と比べて、平均して10年遅くなる傾向があり、60代をピークとして男性に多く見られます。


ハッキリと症状が現れてくるのは、がんが進行してからの事が多いですが、比較的早期の段階でもただれてくるとしみる場合があります。


症状が進行してくると次第に食べ物がつかえるような違和感が出てきます。食欲の減退から体重減少が見られるのも食道がんの主な症状の一つです。自覚症状を感じた段階で放置しない事が大切です。


健康診断で行われるようなバリウム検査を行っても、初期の食道がんを発見するのは難しいとされていて、CTやPETで異常が見つかった場合もすでに進行している場合が多いとされています。


又、比較的早い段階で他の臓器に転移しやすいのが食道がんの特徴です。首や腹部など上下に広がり、遠いリンパ節にまで転移が見られる場合もあります。特に転移を起こしやすいところが声を発する神経に周辺のリンパ節です。


かすれ声になったことで、検査を行ったら、食道がんが発見されたという事も多々あります。


飲酒は、食道がん発生のリスクを高めると言われていますが、特に、アルコールの飲用で、飲むとすぐ赤くなるなど、元々アルコールに強く無い人が、次第に飲めるようになった人等は危険と言われています。


食道を直接刺激する熱いもの、辛いものの過剰摂取、喫煙もリスクになります。逆流性食道炎やパレット食道など、食道に関係する病気から食道がんへ移行する可能性もあります。


食道がんも他のがんと同様に早期の段階で発見できるのに越したことはありません。特に食事の時の違和感については、見逃さないようにする事が大切です。





 

がん 癌記事一覧

  • 甲状腺がんの症状と治療について
  • すい臓がんの症状と手術による治療について
  • 皮膚がんの色素斑でみる症状と予防について
  • 喉頭がんの症状と治療法について
  • 食道がんの症状と転移を起こしやすいヶ所について