スポンサードリンク

病気と症状 治療 原因 予防の辞典 > 病気の知識や情報

ものもらいの症状と治療について


ものもらいは、正式名称は麦粒腫と呼ばれます。まぶたにできるめんちょうです。たいていの場合、7日から10日前後で自然治癒しますが、状態が悪いと症状が長引くこともあります。


ものもらいの症状は、まぶたの一部が赤くなったり、痛みや腫れ、膿が出てくるなど様々です。初期の頃には、軽い痛みがあり、悪くなると、患部が硬くなり、痛みも強くなります。白い膿は、まつげの毛根部に見られます。


症状が悪くなってくると、ものもらいができた側の耳前リンパ節にはれと痛みを生じることもあります。治癒のプロセスは、化膿し、後に柔らかくなり、皮膚面から膿が出た後に自然に改善されていきます。


皮膚の腺から化膿するものと、まぶたの縁に脂肪を分泌するマイボーム腺が化膿してしまうタイプのものがあります。主に、化膿菌である黄色ブドウ球菌などの感染によって起こります。


その為、ものもらいになったら、汚れた手などでまぶたをこすらないように患部を安静、清潔にしておくことが大切です。


治療は、一般に抗生物質を含んだ点眼が行われます。又、化膿がひどくならないようにする事を目的に内服を処方する医師もいます。抗生物質の処方でも改善しない場合は、手術が必要になります。


手術は、まぶたの内側ないし外側から切除し、溜まった膿を排出させます。膿を排出させた後、膿の一部が結膜などに残り、急性の結膜炎や目瞼緑炎を起こす事があるので注意が必要です。


また、繰り返しものもらいの症状が現れる場合は、糖尿病などがないか全身検査をしておく事も大切になります。

 



 

鼠径ヘルニアの症状と治療法について


鼠径ヘルニアは、一般に脱腸と呼ばれるものです。小児では、先天性の外鼠径ヘルニアがほとんどで、男児は女児の凡そ倍発生します。鼠径ヘルニアは小児がかかる病気というイメージがありますが、成人になって罹る人も多く、特に中高年に多く見られます。


症状としては、小児の場合、鼠径部(足のつけね)の不快感や軽い痛みを訴えることがあり、陰嚢部がはれているのに気づくことが多いです。ヘルニア内に腸管や大綱が多量に脱出した状態になってくると、つれるような痛みが起こります。


成人の場合は、鼠径部(足のつけね)や陰嚢部に、立ち上がったり歩いたりする時、入浴の時などに、ピンポン球程のやわらかい膨らみに気付きます。押し返すと元に戻る為、放置しているケースも多く、膨らみが大きくなるにつれ軽い痛みを感じるようになります。


膨らみを押しても元に戻らない状態にまでなると、痛みもひどくなり、歩くこと自体が辛くなります。飛び出した腸が詰まった状態になると腹膜炎や腸閉塞を起こす事もあるので、早めの治療が必要です。


治療は、安静にしていたり薬を使用しても完治しないので、手術が必要になります。小児の場合、鼠径ヘルニアと診断されたら、できるだけ早く手術を受ける事が大切で、生後3ヶ月を超えていれば、安全に根治手術ができます。


成人、高齢者の鼠径ヘルニアの場合、飛び出してこないようにするする為の手術が行われます。人工補強材で穴を塞ぐ方法が、現在の主流になっています。再発しないよう、ポリプロビレンのメッシュ(人口の膜)を使用することがあります。


小児も成人の場合も現在では、内視鏡手術が可能になっています。





 

移動盲腸症の原因と症状について


移動盲腸症は、盲腸が左右上下に動くことで、腹痛やその他の症状を起こす疾患です。通常、大人になるとも盲腸は、後腹膜に固定された状態になりますが、先天的な問題で、大人になっても固定されず、動きやすい状態になっている人がいます。


若い女性で、胃下垂など内蔵が弱っている人に多い病気ですが、健常者でも盲腸の動きあり、特に症状が出ない人もいる為、腸全体の動きの失調から起こる機能的な疾患でははないかと考えられています。


右下腹部の鈍痛、腹部が張る、ガスがたまっている感じの時は、ガスが排出されたり排便があると、症状は軽快することが多いのも特徴です。


慢性的に右下腹部に不快感があり、重苦しく、張った感じがあり、下痢や便秘を繰り返す場合もあります。その他の症状として、圧痛や発熱、腰痛などが見られる場合もあり、これらの症状とともに、軽い精神神経症状が起こることもあります。


先天性の疾患ですが、病気が起こるのは年齢や性別が関係し、本人の食生活や生活環境も影響すると言われています。女性の月経困難症など、性周期の異常も関係すると考えられ、若くて痩せている体型の人、神経質な人に起こりやすい傾向があります。


症状が軽い場合は特に治療を行わないのが基本です。食事は、残りカスの少ないエネルギーの高いものをとるようにし、便通がよくなるような食事内容を意識します。適度な運動を行う事、心を安定させることも盲腸の異動を抑えることに効果的とされています。


状態は、良かったり悪かったりを繰り返しますが、成長や妊娠等をきっかけに軽快する場合も多く、また、体重が増えることで自然と良くなるケースもあります。





 

肝性昏睡の症状と治療法について


肝性昏睡は、肝障害の為有害物質が体内に入ってきた時に、解毒や排出の機能がうまく働かず、毒性物質が溜まってしまうことで、意識障害を起こした状態のことを言います。肝性昏睡は肝性脳症とも呼ばれます。


肝性昏睡の原因は、血中のアンモニアやアミン類、遊離アミノ酸等、身体にとって有害な物質が増えることから生じると言われています。そして、これらの有害物質が脳に運ばれ、意識障害などの精神神経症状が現れます。


肝性昏睡は、肝不全から起こる症状の一つです。原因となる病気はウイルス性肝炎や肝硬変などがあり、アンモニア発生の元である動物性蛋白質の摂り過ぎや便秘、利尿薬、脳の働きを抑える鎮静剤などの関係も言われています。


身体の全体に及ぶ倦怠感、食欲の低下、意識障害などの症状から始まり、その後、注意力が散漫になって、物忘れがひどくなります。更に状態が悪くなると、独特のふるえの症状が現れるようになります。


特徴的な意識障害が見られたら、肝性昏睡を疑う必要があります。脳波をとると三相波が両側性に認められ、血液検査を行うと、血中アンモニア濃度の上昇が見られます。


治療法は、血中のアンモニアの濃度を下げたり、血液のアミノ酸のアンバランスを調整する(血漿交換療法)薬を、静脈に点滴注射します。そして、アンモニアの濃度を上げないようにする為に蛋白質の摂取を控えます。


意識障害があっても初期の段階であれば、ほとんとわかりません。異常な行動をとりはじめてたり、物事を考える力が弱くなってきて段階で、様子がオカシイ感じることが多いようです。

 



 

褐色細胞腫の症状と治療について


褐色細胞腫は、主に副腎髄質に生じる腫瘍の事をいいます。腫瘍そのものの原因はよくわかっていませんが(一部遺伝)、悪性または良性の腫瘍が副腎髄質の働きに影響を与えます。ホルモンの乱れから様々な症状が見られるようになります。


カテコールアミンは、副腎髄質から分泌されるホルモンで、主に血管を収縮、血圧を上昇させ、多量の出血などの働きに対応しています。副腎髄質に褐色細胞腫ができると、カテコールアミンが多量に分泌され、その影響で様々な症状が現れます。


主な症状は、カテコールアミンの過剰分泌から起こる高血圧です。血圧が高いままの状態が続くこともあれば、突発的に血圧が高くなることもあります。動悸、胸の痛み、便秘などの症状もみられます。


発作が現れた時は、症状も急激に変化するのが特徴で、激しい動悸から、顔面蒼白、失神を起こすこともあります。高血圧に伴って頭痛や動悸、顔面紅潮、発汗過多などの症状がしばしば見られます。心不全には細心の注意が必要です。


褐色細胞腫の治療の基本は、手術を行って褐色細胞の摘出を行うことです。ほとんどのケースで、腫瘍を全摘すれば治癒します。但し、他の組織に腫瘍が転移をしている場合は、対症療法的な処置として血圧降下剤を使用されます。


突然、血圧が上昇した、動悸や発汗異常が現れた場合は、ホルモン分泌の異常が考えられるので、一度、専門医で診断を受けるようにしましょう。

 



 

病気の知識や情報記事一覧

  • ものもらいの症状と治療について
  • 鼠径ヘルニアの症状と治療法について
  • 移動盲腸症の原因と症状について
  • 肝性昏睡の症状と治療法について
  • 褐色細胞腫の症状と治療について