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じん肺症の原因と症状、予防が大切です


じん肺症は、空気中に浮遊している粉塵を吸い込み、吸入された粉塵が肺に蓄積され、その刺激によって肺の働きを悪くする疾患です。土石採取場等で働く人達の職業疾患として知られています。


5ミクロン程のサイズとなっている微粒子になった粉塵は、鼻腔粘膜などを通過し、肺の奥まで侵入し次第に溜まっていきます。粉塵は、肺の中に沈着し、生体反応を起こし、繊維性の病変を起こします。


粉塵の蓄積から更に線維化が進むと、肺機能が衰え、十分な酸素が取り込むことができなくなり、呼吸困難などを生じるようになります。


粉塵となるものには、良く知られているもので、珪石や石英、水晶、アスベストがあります。また、滑石やセメントの粉塵、アルミや鉄やスブなどの金属粉、線香の粉、綿クズもじん肺症の対象になります。


じん肺症の多くは、ゆっくり進行していく慢性タイプで、粉塵を吸い込む環境で生活をしていても、初めの頃は、ほとんど症状はありません。


呼吸に関する様々な症状が出てくるのは、個人差もあり、1年から数年で、出てくる人もあれば、10年経過した頃から症状が出てくる人もいます。


急性型の人でも、1年〜数年かかってしまうため、かなり進行してから咳やたん、胸痛、息切れなどの症状が起こってきます。倦怠感、体重の減少、労作時だけでなく、安静時にもうまく呼吸ができない状態になります。


現在のところ、じん肺症には、確実な治療法がありません。病気を発症してから、仕事の環境を変えても、一度発症したじん肺症は、年月とともに少しずつ進行していきます。対症療法的に痰を除去したり、酸素吸入を行う事になります。


治療を行うのが困難な為、大切な事は予防に務める事になります。粉塵を吸い込む場所で、仕事をしている人は、防塵マスク等を使用して予防面に配慮することが大切です。又、定期的に肺の状態を専門医で診てもらうことも必要です。

 



 

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