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多発性嚢胞腎の症状と治療について


多発性嚢胞腎は、左右の腎臓に液体のたまった嚢胞と呼ばれる袋が無数にできる疾患です。病気の進行に伴って嚢胞が大きくなると腎臓の組織が圧迫され、次第に濾過能力が衰えて腎機能が低下して、腎不全に至ります。


嚢胞のサイズが小さい時には、自覚症状はほとんど見られません。嚢胞のサイズが次第に大きくなってくると腰痛、血尿、高血圧などが現れ、腎盂腎炎や尿路結石、尿路感染など合併しやすすなります。


嚢胞が時間をかけて大きくなり、腹部を手で触っても腎臓の有無をハッキリ確認できるようになりますが、こうした状態まで、大きくなってくると腎機能は次第に低下していきます。


嚢胞は腎臓だけに限らず、肝臓、膵臓、卵巣、精巣等、他の臓器に現れるようになる為、身体全体に影響を及ぼすようになります。動脈瘤や心臓の弁の異常などを合併することも多く、多発性嚢胞腎の6割に高血圧の症例が見られます。


多発性嚢胞腎は遺伝が大きく関係する病気です。過去に両親や兄弟で、多発性嚢胞腎にかかった人がいる場合は、病気を起こすリスクがあるので注意が必要です。特に自覚症状がない場合もでも、腎臓の検査を定期的に受けるようにしましょう。


現段階では、多発性嚢胞腎の治療法はありません。なるべく病気が進むスピードを遅くさせ、腎不全へ進行しないようにする治療が中心になります。


高血圧の管理や血圧のコントロールを行い、感染症になった場合には早期に抗生剤による投与や治療を行います。治療にあたっては、食事療法を中心とした生活習慣の管理を行って、できるけ腎臓への負担を軽減することが大切になります。

 



 

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