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急性膵炎の原因と治療法、再発防止について


急性膵炎は、膵臓を自前の膵液が消化してしまう事で、膵臓に急激な炎症を起こす疾患です。膵液の流れを悪くする事が急性膵炎の引き金になりますが、その主な原因となるのが胆石とアルコールの過飲です。


多量のアルコールを飲むとと膵液の分泌量が増加し、膵液の流れが滞るようになり、膵管の内圧が上がってきます。胆嚢から胆石が下りてきて乳頭部で詰まった時にも、膵管の内圧が次第に上昇するようになります。


急性膵炎の発作は、脂肪分の多い食べ物やアルコールを摂り過ぎたりした数時間後に発熱や嘔吐などの症状が見られます。症状が重い人の場合は、血圧が低下する事から起こるショック症も見られます。


検査は、血中や尿中に含まれているアミラーゼの量を調べたり、血液検査を行ってCRPなど炎症に関する数値を調べます。腹部CT検査、腹部超音波検査を行い膵臓や膵管の状態、炎症の進み具合などを調べていきます。


治療としては、膵臓が働かないようにする事が第一になるので、入院して安静を保ち、絶食していきます。


膵臓を働かせないことが第一なので、入院して絶食して、安静を保ちます。急性膵炎になると脱水症状を起こしやすくなる為、点滴で補います。症状が軽い場合は2日程絶食を行うことで治癒する場合もあります。


抗酵素薬、鎮痛薬、抗菌薬の3種類の薬の点滴が行われます。抗酵素薬は、膵臓の消化酵素の働きを抑える薬です。鎮痛薬は痛みを和らげるため、抗菌薬は感染を防ぐ事が目的です。


重症急性膵炎の場合は、多臓器の不全が起こってくる事から、24時間体制で治療するICUに入ります。全身の管理に加え、破壊された膵臓より血中に流出した有害な物質を除去する血液浄化療法が行われる場合もあります。


治療後は、生活習慣病を起こしやすい欧米型食事は控えるようにして、アルコール類の多飲はもちろんですが、食べ過ぎにも十分を気をつける必要があります。




 

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