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急性膵炎の症状と治療法について


急性膵炎は、膵臓がつくる消化酵素で自分の膵臓を壊してしまう疾患です。膵臓は、強力な消化酵素を含んだ消化液を分泌しています。膵液は、十二指腸に送られてから活性化し、食べ物の消化を助けるのが通常の働きです。


何らかの要因により膵液が膵臓内で、想定外の活性化が起こる事で、自分の膵臓を破壊していきます。症状がひどくなると膵臓の周囲にある組織や臓器を破壊することとなり、生命のリスクも高める事になります。


急性膵炎の原因は様々ですが、最も多いのはアルコールの過剰摂取と胆石症です。アルコール性膵炎は、日本酒に置き換えると日3合以上を毎日10年以上にわたって飲み続けている人に起こりやすく更に暴飲暴食をキッカケにして起こります。


胆石性の膵炎では、胆石症の疼痛発作を起こしている時に急性膵炎になりやすいので、発作を繰り返している場合は、早期に胆石を取り除く治療を受ける必要があります。


症状として、膵臓痛と言われる激しい痛みが上腹部に起こります。痛むヶ所は、主にみぞおち周囲に多くなります。身体の中央よりもやや左のヶ所が痛み、背中に痛みが現れる場合もあります。通常の痛み止めを使用してもなかなか効き目が見られません。


激しい痛みは、一定の強さを保ちながら続きます。発熱、吐き気、嘔吐を伴う場合もあり、症状が進行するとショック症となり、心不全や呼吸不全、腎不全などに陥り、生命の危機を招く事にもなります。


食べ物や水分を口にすると膵液が分泌されてしまうので、絶食は治療の基本です。激しい痛みを抑える為に鎮痛材が必要になります。循環血液量を増やす為に点滴による輸液、補液を行います。


又、膵臓の自己消化を防ぐ事を目的に抗生物質などが使用されます。自己消化が広がって、感染性膵壊死が現れるなど重症の場合は、手術を行う事もあります。






 

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