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滲出性中耳炎の症状と治療について


滲出性中耳炎は、急性中耳炎の症状の後に、中耳に水(分泌物)がたまり耳管狭窄をおこした症状です。急性中耳炎からおこる炎症は、中耳にとどまらず耳管にも進行し耳管の粘膜がはれてきます。


滲出性中耳炎は、耳管炎とか中耳カタルやカタル性中耳炎と呼ばれます。滲出性中耳炎は、4歳から10歳くらいの子供に多く見られる病気です。


耳の機能が正常な時は耳管を通じて中耳に空気が入っていきますが、急性中耳炎では粘膜が腫れて耳管つまったようになっているので空気が中耳に行かなくなります。


空気が行かなくなると中耳内では気圧が低下をしていき粘膜の血管から滲出液が滲み出し、中耳に蓄積していきます。


蓄積してきた貯蔵液には、粘膜から分泌された粘液も混じっています。滲出性中耳炎での治療では、この蓄積した貯蔵液を外に出すことになります。


滲出性中耳炎の主な症状は軽い難聴です。急性中耳炎のような耳痛、発熱といった症状はなく、中耳に浸出液がたまりますが、この液は無菌性のものです。


難聴は、中耳に貯蔵液がたまって鼓膜が振動がしにくい状態になったり、音の振動が伝わりにくくなるために発症します。滲出性中耳炎は両耳に発症することが多く、子供が大きな音にしてテレビを見ていたり声をかけても返事をしないことから気づきます。


子供がいつもぼんやりしているような場合や最近、急性中耳炎を起こしたことがある場合は、難聴のサインがないかどうか、周囲の大人が気をつけることが大切です。


長期にわたって滲出性中耳炎の症状を放っておくと、耳の構造が変わります。滲出性中耳炎に罹っているままにしていると、本来あるべき蜂の巣という構造ができず、成人してから中耳に関連する病気がおこりやすくなります。


子供のなかには滲出性中耳炎による難聴から不活発になっているケースもあるようです。子供の様子をみて耳鼻咽喉科を受診して聴力検査を受けることが大切です。


滲出性中耳炎の治療で大切なポイントは、中耳に空気が入るようにすることです。鼓膜切開術 この手術は滲出性中耳炎のベースになる治療法です。メスで鼓膜を手術します。メスで切ったところから中耳に蓄積している液をぬいて空気を入れます。


換気チューブ留置術 鼓膜切開術を何度も行っても、液が蓄積してしまうときには鼓膜をにメスを入れた後換気チューブを置くようにします。チューブから中耳に空気が絶えず流れ、溜まった液が耳管からのどのほうへと流れます。2年ほどかかるようです。


耳管通気 ポリツェル球を使用して、鼻より空気を入れ、耳管から中耳へ空気を送り込みます。通院が必要です。空気を入れる治療以外ではマクロライド系抗菌薬を使用することもあるようです。

 

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