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自己免疫疾患と膠原病について


自己免疫疾患は、本来であれば自分の身体を細菌やウイルスなどの外敵から守るために身体の中で働いている白血球などの免疫細胞が、反対に自分の身体を攻撃してしまうような状態になっている病気です。


免疫系に何らかのトラブルがあると、自分の身体や細胞を異物のように認識して、リンパ球や抗体をつくることで、攻撃します。


いろいろな説がありますが、最近では、自分の細胞に腸内細菌が感染することで、自己の細胞を誤って攻撃しているということも考えられています。


自己免疫疾患の代表的な病気が膠原病です。膠原病の人の血中には、自己の身体の成分に対する自己抗体が多く存在し、またリンパ球も直接自分の細胞や組織を攻撃すると考えられています。


抗体をつくりやすい体質は遺伝することがわかっています。このような原因を持っている人に、妊娠、出産、感染、外傷、日光、過労、等、何らかの原因が加わると膠原病の発症につながるといわれています。


免疫系の障害は、免疫グロブリンの量や、リンパ球のなかのT細胞やB細胞の数や割合をはかる、あるいはT細胞のなかにあるCD4陽性細胞とCD8陽性細胞の数やバランスをはかること明確になります。


免疫系には、自己を攻撃するリンパ球を胸腺などで取り除く仕組みそなわっていて、自己免疫疾患では、従来、胸腺で排除しきれなかったT細胞がトラブルを起こすと考えられていました。


胸腺外分化T細胞の特長には、胸腺以外の場所で分化する T細胞は胸腺でのみ分化するものと考えられていましたが、新潟大学の安保教授が肝臓で独自に分化するT細胞を発見し、この他にも、腸管や子宮粘膜などで分化するT細胞がみつかっています。


こうした発見から、リンパ球がNK細胞〜胸腺外分化T細胞〜胸腺由来T細胞の順に進化したことが明らかになりました。


生命の進化は何十億年にもわたって長い時間をかけて最善の状態へと進んでいきます。膠原病などを代表とする自己免疫疾患も、細胞内感染から考える(いろいろな説がありますが)と疾患ではなく正常な反応とも言えます。


問題は、腸内に常在しているはずの細菌群がどうして体内に入るようになったのか?その原因の部分を改善させていくことが膠原病などの自己免疫疾患の改善につながります。


腸内の温度よりも低い飲食物を控えるようにする、人の遺伝子に合わないような(食性に合わない)食べ物は摂らないようにする、本来の呼吸器官である鼻呼吸を意識するようにする、こうした些細なことが大切になってきます。

 

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