甲状腺機能低下症の症状と治療
甲状腺機能低下症は、女性に多く見られる病気です。この病気は甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなるため起こるホルモン系の疾患になります。
先天的に甲状腺のホルモンの分泌量が少ない場合はクレアチン症になり、後天的にホルモンの分泌量が少ないときは、粘液水腫となります。年齢層に特に関係なく起こる病気ですが、性別では女性に多いようです。
甲状腺機能低下症の主症状は、むくみです。むくみの症状は全身にくまなく起こりますが、顔面におこりやすく、一見すると少し気力のなさそうな顔になります。
疲労感が溜まりやすいといった症状や身体の脱力症状、寒さに敏感になったり、食欲のわかないわりには体重が増えたり、また便秘といった症状も見られるようになります。
身体の動きが鈍くなり、会話するのにもユックリといった感じがあります。体温が低くなり、皮膚の乾燥が現れたり、髪の毛につやがなくなったりといった症状がでてきます。
女性では、月経過多や症状が悪化してくると無月経になったりします。眉は3分の1程度が薄くなったり下肢のむくみも目につくようになります。
甲状腺機能低下症の原因とされているのが自己免疫疾患です。一度、甲状腺の病気をした人で、上記のような気になる症状があらわれたら病院で診断を受けるようにしましょう。
機能低下症や機能亢進症などの甲状腺のトラブルのどちらでも不妊症になりやすいようです。シッカリ治療を行って甲状腺の数値が正常な範囲で落ち着いているようであれば特に心配はないようです。
甲状腺機能低下症で行われる治療で主なものが甲状腺ホルモンの投与です。
この治療は、ホルモンの投与が極わずかな量で行われ、甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの計測を行って、その数値が正常範囲でおさまっていれば、調合した量を長期に服用していきます。
一般的に甲状腺ホルモンの服用は、一生続ける必要があると言われています。