病気と症状 治療 原因 予防の辞典
ギランバレー症候群の症状と治療
ギランバレー症候群は、運動神経に障害が現れ、筋肉の力の低下から手足から力が抜けていく疾病です。フランス人のギランとバレーらが1916年に報告したもので、風邪や下痢の前駆症状があった後に両足の軽度な知覚障害から運動マヒへ進行し、腱反射消失、髄液の蛋白質が増えます。
約7割近くの人は、病気が発症する1週間から2週間前に風邪に罹ったり、下痢の症状を起こしたりします。手足が麻痺を起こす症状は、病気の発症から1週間から2週間ほどが一番ひどい状態になり、重症者では、呼吸をすることが困難となる人もいます。
細菌やウイルスの感染によって末梢神経の髄鞘に対する抗体がつくられ、自己免疫反応が起きることが直接的な原因となって発病するとされています。組織像を見ると末梢神経の髄鞘が破壊され、炎症細胞が増加しています。
感染症状が現れた約10日後に両側の足の知覚障害が現れ、しばらくすると運動マヒへと進行します。脚からももの周辺へと上行し、胴体まで及んでくると呼吸筋がマヒし、脳神経までくると発音、嚥下、表情、眼の動きにもトラブルがでてきます。
自律神経系に障害が現れてくると高血圧や低血圧、頻脈や徐脈、顔面紅潮、発汗が突発的に出てきます。症状と髄液検査で診断します。神経伝導速度の測定も診断や予後の判定に役立ちます。
ギランバレー症候群の治療は、基本的に入院治療が必要になります。免疫グロブリン療法や血漿交換療法は疾病期間を短くし、後遺症をできるだけ現れないようにするのに有効とされています。呼吸のマヒがある場合は、人工呼吸器を活用した治療が行われます。
特殊な例を除いて、病気の進行は28日程でストップします。運動マヒは病気の進行とは、反対の方向で改善していき、3〜6カ月するとその多くの症状は良くなっていくようです。
肥満体質の原因と遺伝との関係
肥満体質は遺伝と密接な関係があります。肥満の症状を持っている両親の場合、およそ7割の人が肥満しやすい傾向を示し、片親でも5割近くが肥満傾向を示すことは、肥満研究をしている人には良く知られている事実です。
ここ数年の研究によると肥満遺伝子の存在も明確になってきています。人のDNAは、ホルモンに属するレプチンと呼ばれるタンパク質をつくりますが、このタンパク質が、人の体重の増加や減少に密接に関係していると言われています。
肥満遺伝子のトラブルから、レプチンがうまくつくられない為に肥満となると考えられています。また、肥満を起こしやすい病気を遺伝的に起こしやすい人も肥満体質となります。遺伝の関わりは、直接的なものと間接的なものの2種類があります。
日常的に良く見られる肥満は、過食、運動不足が原因である原発性肥満となります。過食がどうして起こるのか、そのカラダの仕組むについては、はっきりと解明されていませんが、下記のような諸説が唱えられています。
一、視床下部に存在している満腹中枢で満腹感を感じる血糖値のポイントが正常の人と比較して上昇している場合。
二、インスリン分泌の過多、インスリンには空腹、あるいは摂食中枢を刺激して、摂食を増加させる作用があるためと考えられます。
三、食べる事を制限するホルモン作用のバランスの崩れ、脳内アミノ機構、特にセロトニン系の乱れは、過食促進させることが考えられます。
四、過度なストレスが影響しての過食、気晴らしに、手当たりしだい食べることで、ストレスを解消したり精神的空白を満たそうとする場合。
肥満発生の原因としては、環境要因が約70パーセントを左右し、遺伝要因は、30パーセント程度とされています。カラダの大きな両親には比較的カラダの大きな子供や、先天的に太りやすい人と食べる量と比較して太っていないなどよく見られます。
心筋梗塞の原因と合併症について
心筋梗塞を起こす原因として、高コレステロールの状態が深く関係している考えられてきました。ここ数年の見解によると、その真の原因は、炎症が関係していることが突き止められています。
糖尿病、高血圧、そして感染症などを起こしていると、血管に炎症を起こします。炎症が発生するのは免疫の作用が働いて異物を除去していく作業をしているからで、炎症を起こしていることがすべて悪いというわけではありません。
血管が炎症によって障害を受けると、トラブル改善の為に体の中で働くのが悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールです。
炎症を起こす原因が長く続いていると、炎症、修理ということが何度も繰り返され、血管内皮にコレステロールやマクロファージの残骸が粥状に蓄積してきて、その為に血管が詰まったり、アテロームが血管内を流れて細い血管に目詰まりを起こします。
こうした事から心筋梗塞を予防する上で必要な事は、血管の炎症原因を取り除き、炎症を高める飽和脂肪やトランス脂肪、喫煙を中止し、過食を避けて、日頃から運動する習慣を取り入れることが大切になります。
心筋梗塞では、合併症に十分な注意をすることが必要です。合併症を起こすと急性期死亡の原因になります。心筋梗塞の合併症には、不整脈、うっ血性心不全、心原性ショック、心臓破裂などがあります。
1、不整脈 不整脈を起こしている場合、早急に治療を行わないと生命にかかわる場合もあります。心室性期外収縮の頻発から心室頻拍となり、放置をすると心室細動に移行し、心臓の機能は停止してしまいます。右冠動脈閉塞では、房室ブロックによって除脈になり、意識消失発作がおこることがあります。
2、うっ血性心不全 左心室の収縮機能が悪くなる事から肺うっ血が認められます。肺うっ血が悪化してくると、一見気管支喘息に似た呼吸困難や起座呼吸の症状が現れます。
3、心原性ショック 左心室心筋の4割を超える壊死を起こしていると、心臓機能が維持できなくなり、血圧が急激に下がり、排尿量が少なくなり、意識も混濁してショックとなります。心原性ショックを起こすと生命を失うリスクは極度に高くなり、急性期死亡の主原因となります。
4、心臓破裂 心筋の一部が脆くなり、破れてしまうこともあります。安静が保てなかったり、血圧の高い人、特に高齢者の場合、発症後、2週間ほどで心臓破裂を起こしてしまいます。この場合早急に手術を行う事が最善の治療になります。
女性の脱毛症 分娩後脱毛症について
脱毛症の悩みを抱えている女性が多いようです。女性に起こる脱毛症には、分娩後脱毛症、びまん性脱毛症、牽引性脱毛症などがあります。
出産した後に髪の毛が抜ける症状が分娩後脱毛症です。この脱毛症は、女性ホルモンの影響によって髪の毛の発育の周期、ヘアサイクルが変わってくる事が原因で起こります。
ヘアサイクルを見てみると、髪が伸び続ける成長期、髪の成長が停滞する退行期、毛根そのものが表面に押し上げられてきて自然と脱毛していく休止期があります。
このようなヘアサイクルによって、髪の毛は毎日抜けたり、また毎日新しい髪の毛が生えてくる成長期に入るということを一定のサイクルで何度も繰り返します。
若年齢の女性の場合、髪の毛の約80パーセントが成長期にありますが、妊娠した状態では、お腹の赤ちゃん保護する為に女性ホルモンの分泌量が増加して、増えたホルモンの影響から妊娠中期には髪の毛の95%以上が成長期となります。
休止期では、脱毛してしまうことになる髪の毛が成長期の状態でそのまま伸び続けてしまうので、妊娠中はいつもよりも髪が抜けにくくなります。妊娠中は髪が伸びるスピードも速まります。
出産を終えてしまうと急激にホルモン分泌量が減少してくるので、妊娠中には抜けることなく生えていた髪の毛は、休止期に入って脱毛し、同時に、サイクルどおりにちょうど休止期を迎えた毛も脱毛します。
妊娠中には、ほとんど脱毛しなかった毛が、出産後には急激に脱毛してしまいます。その約10パーセントが一度に休止期に入るので、多くの量の髪の毛が減少していきます。
脱毛症が起こるのは特定の箇所だけでなく、髪の毛全体が薄くなってしまう状態となります。このような症状が分娩後脱毛症となります。
めまいの症状と原因となる病気について
めまいで現れてくる症状は、大きく三つに分けられます。グルグルと回転するめまい、フラフラと足がふらつくめまい、くらっとするめまいです。めまいが起こる原因で特定されているのが耳のトラブル、脳のトラブルです。
カラダのバランスをとっているのは、前庭といわれる内耳にある器官です。前庭の働きとともに、視覚系や身体表面の深部にある知覚系から入ってくる刺激が脳の中で上手に統合されることで人のカラダはバランスを維持しています。
前庭、内耳や前庭神経や、前庭神経から中枢側の脳幹や小脳などにトラブルが生じてくると、めまいが起こります。前庭性のめまいと呼ばれているものです。
その他に、内耳や脳のトラブルの他に、頸椎の障害、循環系のトラブルが原因で、めまいの症状が起こります。このめまいは非前庭性のめまいとされています。
めまいの症状で主に多いのが、天井や周囲の風景がグルグル回る回転性のめまいです。そして、カラダが絶えずフラフラするめまいです。回転性めまい、そしてフラフラとするめまいは、めまいで現れる症状の85%を占めます。
他の症状では、目の前が暗くなるような感じや、なんとなしにフワーッとするような感じ(浮動感)、吸い込まれる感じなど症状を伴うめまいです。
カラダのバランスコントロールを乱してしまう症状としてのめまいですが、カラダの中で重い病気の症状が進行していることも考えられるので注意が必要です。
めまいを起こす耳の病気としては、良性発作性頭位めまい症、メニエール氏病、前庭神経炎、突発性難聴、外リンパ瘻、中耳炎などがあります。
脳の病気としては、脳梗塞、脳出血などの脳卒中、脳腫瘍、椎骨脳底動脈循環不全症などがあります。その他の病気としては、低血圧症、高血圧症、不整脈、低血糖症、心因性のトラブル、頚椎のトラブルなどがあります。



